Blog満賊亭

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力士灯篭と水琴窟

2013年12月12日 | サブカルチャ(鬼平編)
東海道の宿場町、興津宿と由比宿の間は駿河湾に突き出した絶壁や岩場が続き、「親知らず子知らず」と言われた旅泣かせの難所。由比宿にはその要害とされた薩タ峠(さったとうげ)が、今も安藤広重の描いた「東海道五十三次」そのままの面影を残す。

この日は残念ながら曇天だったため、薩タ峠はパスしたが、峠へ向かう街道沿いには古い神社仏閣や史跡が多くあり、この日は江戸時代の名士の家「小池邸」がある。

ここは、江戸時代から代々由比宿にて名主をつとめてきた小池家の母屋。
名主は江戸時代の村方三役(名主・組頭・百姓代)のひとつで、村の行政を取り仕切った役職。アニメ一休さんの影響からか「庄屋さん」のイメージの方が強いが、「庄屋」の名は西国で呼ばれたそうで、もっぱら東国では「名主」なのだそうな。

こちらの建物は明治期に建てられた民家だが、管理人が常駐し一般見学できるようになっている。おもての潜り戸から中に入ると、民家の土間、囲炉裏があり、

奥には小さいながらもよく手入れされた庭が広がる。

はて?この灯篭、宙に浮いているようだけど…

回り込むと・・・!
おぉ。なんともご苦労な様子で。

うぅむ・・・こんな風流?風変わりな灯篭、見たことないぞ。苔の生え方、石の侵食具合から古いものと思われるが

なんだか、お供えのお水が、滴り落ちた汗のように思える^ ^;

長い年月、ご苦労様。ご尊顔を拝見。苦渋に満ちた顔と思いきや、まだ数十年は踏ん張れそうな顔立ち!?
ネットで調べて見ても何という灯篭なのかわからず。管理人に聞いておけば良かったな。

力士灯篭のほか、小池邸の庭にはとても珍しいものが。これなんだかわかります?

趣味で庭師をやられる方が、
「おっ!水琴窟だねぇ。これが作れたらいっぱしの庭師なんだよ」

柄杓で水を中央部に注ぎ、皆で耳をそばだてると・・・

ホロン・・・ポロロン♪ピンポロロン♪

地中に埋めた壺に水が垂れ、不思議な音色が聞こえてくる。
一同 「風流だネェ^ ^」


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