Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

前川のうなぎ @浅草

2012年01月22日 | 池波グルメ
年末から鬼平熱が再燃。
もう、何周目になるか覚えていないが再び作品を読み直しているのだが、再読して改めて思ったこと。





・・・寝しなに読む鬼平犯科帳は

畜生働きする盗賊よりも超危険。

1話のつもりが、つい2話、3話と読んでしまい、

気がつけば丑三つ時・・・全く止まらないんだよ。


あ~いかん。この季節の寝不足は命取りだ。

これは、移動中の読みものにしないとダメだね。しかし、ほんとうにいつ読んでも色褪せないのは、この作品がただの時代小説ではないということなんだろう。

時に本所の鉄としてやさしく、時に火付け盗賊改め方の長官として厳しく放たれる平蔵の言葉には、白黒だけでは割り切れない人の世に浸かって疲弊したこころをきれいに解毒してくれる効果があるんだよなぁと。
改めて著者の人間観察の鋭さとあたたかい眼差しに

「恐れ入りましてございまする・・・」

こうなる。

というわけで、今回出張るにあたり、講義で取り上げられる「草雲雀」が収まった18巻をかばんに放り込み移動してます。もう読んじゃったけどね(笑)



閑話休題。

江戸に出張っておりやす。
明日のオツトメを控え、これから見張るに適した居酒屋を探ろうかと思いやして。

ただ随分と冷えるんで、久々にどじょう鍋でもつつこうかと駒形あたりへ出てきたのですがね、ありゃぁなんというか、どじょうを出汁にネギを食っているようなものでね・・・これからのイソギ働きに控えて、こいつぁひとつ精を付けようと、坂東太郎のあれをいただこうと、大川に出やしてね・・・


浅草の池波道楽もそろそろコンプリート間近。
ずっととっておいた(というか、高くて行けなかった)「うなぎの前川」に初入店!

この前川、池波正太郎著「散歩のとき何か食べたくなって」や「むかしの味」に取り上げられたエッセイのなかでも珠玉の項で、大事に訪問したいと思っていたのだが、食べログのレビューがかなり辛らつ。

・・・むぅ、やめようか?

と悩んだがけど、コメントを追うと、人気店であるが故に、待ち時間がネックとなっているらしい。確かに、食い物待たされた時の人格豹変っぷりってのはなかなか凄いよね。

それならばと、お昼時をずらして13時半に入店。
店内はほどよく裁けており、これは大正解!

慌てることなく、ゆっくりといただく。


静岡もうなぎどころだけど、こちらのうなぎもしっかり美味しく頂戴しましたよ。
コース料理にあるうなぎのの白焼きがすごい気になったけど、あまりにも素敵過ぎるお値段なので「う巻き」で我慢。こちらも上品なお味でございました。


さて、これからちょいと居酒屋の方にでも足を伸ばすとしようかね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。