Blog満賊亭

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女将と客との会話も肴となり @新橋 鬼平料理 池波

2012年01月24日 | 池波グルメ
新橋の鬼平料理『池波』へ出かける。

お目当ての軍鶏鍋は事前注文が必要なので、昼に女将さんへ電話すると、
一回しか伺っていないのにちゃぁんと覚えていてくださって、嬉しい限り。

池波フリークでありながら、軍鶏鍋は初体験だったので、作品に忠実にいただこう。

「女将さん、五鉄でお頭(長谷川平蔵)が軍鶏鍋つつくとき、あついのでしたっけ?」

「はい。熱燗が多いですよね」

さすが心得ていらっしゃる。
付け出しの里芋とイカの煮っ転がしをつつきながら、熱燗で西の関をちびりちびり。
そして、ぐつぐつと煮える軍鶏鍋を心待ちにする。

その間にも池波トークはとまらない。

いやぁ・・・ほんと、この手の話でキャッチボールできる楽しときたらないね。
ほろっとくるような人情話につつまれているところに、出来上がった軍鶏鍋をつつく・・・。


くはっ・・・至福。

割したで甘く煮込んだ軍鶏肉のぷりっぷりな歯ごたえ、そしてセリのしゃきしゃき感。
長ネギもとろりと甘く、笹がきゴボウとふりかけた山椒がまた程よいアクセントとなる。

・・・うまいネェ。

・・・お酒が楽しいねぇ。


ひとり呑みのお客とポツリポツリ談笑し「影虎」「加茂鶴」をひやで飲み進め、
いよいよ頭も冴えてくる。眠った記憶が蘇り、鬼平話が更に深化していく。

どれくらい話し込んだのだろうか?
ガラリ戸を開け初老のお医者様が

「外はいよいよ本降りですよ。今夜は雪見酒ですね」

ようやく我に返った。



「あら、本降りですね、こちらの網笠お使いになります?」

「ふふ・・・ご冗談を」

お見送りしてくださる心遣いがうれしい。
女将に見送られ、粉雪の舞う新橋を足取り軽くあとにした。

Gipsy Kings - Inspiration ※鬼平犯科帳のエンディングソングね。


◇鬼平料理 池波◇
住所:港区新橋3-9-7
Tel:03-5401-0598
営業時間:17:00~24:00
休日:日・祝日

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