Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

教授の時間はきちんと足りてるそうっす @タイムマネジメント本

2011年12月26日 | 雑記
齋藤孝著「最強の人生時間術」読了。
最強とか必殺とか言う言葉、そうであった試しがないので個人的に敬遠する言葉ですが、
ヒンドゥ教の四住期を取り入れた人生時間術という部分に反応してしまって手を出したタイム本。

著者の特筆すべき着眼点は人生の四住期を
 第一期 狩猟期(三十~四十五歳)
 第二期 ダブルスタンダード期(四十五歳~六十歳)
 第三期 円熟期(六十歳~七十五歳)
 第四期 ゼロ出力期(七十五歳以上)

と三十を出発点にしているところ。なかなか面白い発想です。

この手の本を繰りかえし読んでいると、先人たちの知恵というものが大体同じであることにも気付いてきます。
多くのヒトがSWOT分析を取り上げ、時間を捻出するべきところ、攻めるべき急所(クリティカルパス)をそれぞれの切り口(道具や手法)で無くす方法を披露しています。

食べものに旬があるようにすべての出来事(それがどんなに忙しかろうが)ここ!っていう旬のタイミングが存在しているようで、そいつをついつい逃してしまうのは、やはり全体像を理解していないというか、物事を情緒的に見る文系の悪癖なんでしょうかね?

次はグズ病が治る本を読み返すとします(笑)

※四住期について補足

悪名高きバラモンを頂点として定められた「マヌ法典」において四住期とは
 学生期・・・師についてヴェーダを学ぶ時期
 家住期・・・結婚して子をもうけ、仕事に励んで財を積む時期
 林棲期・・・人為的・文明的なものを捨て去り自然に戻る時期
 遊行期・・・世事の執着を捨てて無一物になる時期

とされる。これは何もヒンドゥ教だけではなく仏教の思想の中にも同じものがあるわけだが、掘り下げる中で滅入っているのがヴェーダ=知識を学べる階層がカースト制度で分類されているという点。

お隣の大国の傍若無人さがクローズアップされることしばしばだけど、こんな制度を敷いてきた大国が民主主義国家であることも今更ながらに驚きを隠せない。

ちなみにカースト制度の四階層は
1バラモン 【司祭】
2クシャトリア【王族・貴族】
3ヴァイシャ【庶民】
上記3階層がヴェーダを学べる(再生族)で
4シュードラ【奴隷】は(一生族)
パンチャマ【アウトオブカースト】(不可触民)は上記にも入らないとされている。
ここからマハトマ・ガンジーやらアンベードカルやら、これまでに習ったことが覆されるような話ばかりがでてくるのだが、消化不良気味なのでも少し掘り下げてから。

なんだか、こういう背景を見ずに上澄だけの史跡巡りをしていたのがちょっと情けないかも(苦笑)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。