Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

岩手の和菓子

2006年03月11日 | 和菓子道楽

更新できない日々が続いておりやす。

年度末が近づき動きのある方、お疲れさまっす。もうすぐ桜の季節。あわただしい日常もきっとはらはらと舞う桜花によって癒されるはず。

こちらは全国あちこち飛び回っているので今年はいろんな桜を楽しめそう。これ役得。・・・でも、全国あちこちの花粉も味わう。これ、役損。

今居る(3月27日現在)奈良ときたら、古墳群というよりも花粉群で涙ちょちょぎれ。もう素敵杉てやんなっちゃっちゃっ・・・ふぇっ、、ふぇっっぶしっ!

あ~、以下、蔵出し日記。


 甘いモノ好きには違いないけど、一度に食べる量はごく少量なので、買ってくる和菓子も内包されている由来書を片手にひとつふたつつまんで、美味しいものはフムフムなるほどとデジカメでパチリ。

 その手助けというか指針になっているのが9年ほど前に旺文社から出た「和菓子風土記」というご本で、全国にゴマンとある土産物の中から
①筆者が食べて美味しかったもの
②土産物として耐えうる賞味期限のあるもの
③創業が明治以前の老舗ばかり
という規準で選ばれ、食指が動きそうな写真と簡明な文章で250ばかり紹介してある。

 出張に出かける前にその地方のページをぱらぱらと一読するんだけど、こういった趣味も10年以上続けると結構予備知識もついてくるもので、客先でふとした時の会話としては最適。郷土の歴史と織り交ぜると、なかなかに話が弾むものだから、些細なものでも趣味ってのは侮れないねぇ。今更ながらに思う。

 その「和菓子風土記」のなかで目をつけていたひとつに盛岡銘菓の「豆銀糖」(まめぎんとう)ってのがある。
青豆のきな粉を水あめとあわせて練った豆銀糖、まず、ネーミングがよいやねぇ。名前の由来は江戸時代の一分銀と書いてあり、昔くさい名前と若緑の色合いががなんとも良い感じの郷土菓子だ。げんこつ飴と州浜の中間くらいの柔らかさかな。素朴な味わいに頬をほころばせ、「あとで写真撮るか」と半日ほど外出したら…もう無くなってやんの。

 この他にも岩手の銘菓をあれこれ購入。黄身餡をホワイトチョコでコーティングした手軽で美味しい「かもめの玉子」などの現代和菓子も捨てがたいけど、梅風味の餡が入った求肥を紫蘇の葉で包んだ「田むらの梅」など、昔のにおいが伝わってくる和菓子などが岩手では目立つ。

 昔の和菓子は華美なパッケージデザインの新興商品に押されがちだが、にわか仕込みでない技は健在。じっくりゆっくり味わえば、時の重みまでも堪能できる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。