Blog満賊亭

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第20回鬼平忌

2013年06月30日 | サブカルチャ(鬼平編)
四谷の戒行寺にて火付盗賊改方の長官だった長谷川平蔵の218回忌。
昨年に続き今年も参加!

このイベントに地元の鬼平教室の方々を連れて行くのが今年の目標のひとつだったので無事に終わりほっとしてます。

静岡の鬼平教室も発足して10年。主催された西尾先生は昨年他界されたが、未だ生徒14名でこの会は存続している。
今年は静岡組と東京組の方々との合流が果たせ、新たなご縁もできつつあるのがほんと嬉しい。

しかし、219年前の人物の仏事に60名近く集まるのは傍から見るとなんとも珍妙なイベントに映るようで、まわりに話をしても大概愛想笑い^^;

長谷川平蔵は凶悪犯を取り締まる火付盗賊改方の長官である一方、江戸に犯罪者の厚生施設である人足寄場建設を立案・設立するなどの功績を挙げている実在した歴史上の人物とはいえ、
ここまで人が集まる理由はどこにあるのだろう?

寛政の改革期に松平定信に疎まれつつ実績を残した史実の「長谷川平蔵」
池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」
中村吉衛門演じるテレビ「鬼平犯科帳」
さいとうたかをの漫画「鬼平犯科帳」
などなど、それぞれ理由は異なるようだが、
個人的には鬼平犯科帳という作品を生み出した池波正太郎の人間に対する眼差しのあたたかさにあると思う。
弱きを助け、悪をくじくという勧善懲悪だけではない。
人間という生き物の弱さ、曖昧さにもきちんと目を向ける池波正太郎の考えが主人公「鬼平」を通して発信される。
ある種「人間とは」という普遍的なテーマが見え隠れするからだからこそ、作品はいつまでも色褪せず鬼平犯科帳は愛され続けているのではないだろうか。

鬼平忌の帰りは浅草により、参加した記念にいただいた杯でさっそく乾杯。
おいしいお酒ご馳走様でした。

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