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10年12月12月25日 吉野直子ハープ、・谷村由美子ソプラノ ・クァルテット・エクセルシオ

2010-12-19 06:18:02 | 室内楽 水戸管弦楽案 過去の演奏会記録

12月25日 吉野直子ハープ、・谷村由美子ソプラノ ・弦楽四重奏クァルテット・エクセルシオ

2010-12-27 | 水戸室内 ・サイトウキネン
208回吉野直子クリスマス・コンサート   2FR-8・4,000円・

[日時] : 2010年12月25日(土) 18:00開演フィリアホールHP

曲は全て、初見でしたが、
 吉野さんは上野・春音楽祭以来、谷村さんは二年ぶりに聴きました
 谷村さんお顔が丸く、身体全体がひと回り大きくなった感じで、声質がリリコですが
スピンドに厚みを増した声に変ってきている様な・・素晴らしい歌唱ですね、来年5月熱狂の日で歌って・・欲しいのですが・・
 弦楽四重奏=クァルテット・エクセルシオ・・初めて聴きました、4者の技量は高いですね、サイトウ・キネンで演奏している方も?・・

白眉は、カプレ1878-1925:祈り~1主の祈り 2天使祝詞 3信仰宣言
 ソプラノとハープ、弦楽四重奏のための~ 
 チェロから闇美な旋律から4弦へ・・・ハープの低音の旋律から、歌唱と第一ヴァイオリンの掛け合いが、一気に音楽に惹きこまれますね・・・歌唱・歌詞とハープの音色、四弦の共振性が素晴らしい・・音楽から宗教観・美より、生命力・・叫びを感じましたが・・今一度聴きたいですね

<永遠の生命を信じます>・・魂・目に見えない偉大な力を・・信じます・・
 信・・分解すると・・人のことば・・人を観る眼が無いと・・騙される・・   
宗教も・・ヒトノコトバ・・信仰は・・己の中の、神・仏を・・信ずる・・
 信ずる心・・救われる・・ムズカシイ

私たちを傷つけた人びとを許しますから 私たちの罪も許してください・・主の祈り
神の母である聖なるマリアさま あわれな罪びとである私たちのために・・天使祝詞
罪の許しを 肉体のよみがえりを そして永遠の生命を信じます   ・・信仰宣言
(聖書および典礼文によるテキスト・訳・寺島夕紗子) 

ハープ=吉野直子動画HP
 音色も、指先の美しさも・・美しすぎる・・

ソプラノ=谷村由美子・・声を聴くだけで・・幸を感じますね
08年5月熱狂の日で大感動の歌唱が経歴
弦楽四重奏=クァルテット・エクセルシオ・・1月8日 土曜日クァルテット・エクセルシオ 慶応キャンパスコンサート・・・聴きに行きます(申込しました)
 
HP・サイトウキネンで演奏も・・

 世界的ハーピストがおくる“クリスマスの夜”。ハープとソプラノの清らかな調べを弦楽四重奏にのせて。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フランシスク1570-1605(グランジャニー編):パヴァーヌとブランル ◎ハープ・ソロ
トゥルニエ1879-1951:6つのノエル Op.32 ◎ハープ・ソロ

M. サミュエル=ルソー1882-1955(トゥルニエ編曲):
田園変奏曲(古いノエルによる主題と変奏)[五重奏版] ◎ハープ+弦楽四重奏

フォーレ1845-1924:
月の光 Op.46-・・
 勝ちとった愛や うまくいっている人生を すべて短調で歌いあげるかれらは 
 自分たちの幸せを 信じているように みえない
 悲しくも美しい しずかな月の光まのだ(ポール・ヴェルレーヌ詩)

2、祈りをこめて・・
 私をお見捨てにならず どうかやさしを お与えください
 災いを鎮め かなしみや 絶望をやわらげるために必要な やさしさを!(ステファン・ボルデーズ詩)

イスファハーンのばら Op.39-4、・・
 ああ!若々しいきみの恋人である あの軽やかな蝶々よ 羽をすばやく 甘くふるわせながら ふたたびぼくの心へと 帰ってきてくれないだろうか(ルコント・ド・ルール詩)

私たちの愛 Op.23-2・・
 私たちの愛は 終わりのないもの 海と空とがひとつに結ばれて 傾いていく太陽の下で 眠りに落ちる 夕暮れどきの道のような(アルマン・シルヴェストル詩)
  ◎ソプラノ+ハープ

カプレ1878-1925:幻想的な物語~E. A. ポー「赤い死の仮面」による~ 
◎ハープ+弦楽四重奏

アーン1874-1947:私の歌に翼があったなら
 その詩は飛び立っていくだろう きらきらときめきながら 笑いに充ちた あなたの家にむかって もしもぼくの詩に翼があったなら(ヴィクトール・ユーゴ詩)

タンダリス~「ラテンのエチュード」より~ 
 おいで!なげくような声で喜びを歌う わがいとしい山鳩たちよ! おまえたちは ここで悲しげに鳴くのが お気に入り(ルコント・ド・リール詩)◎ソプラノ+ハープ

トゥルニエ1879-1951:庭師の手紙~
 三色スミレや バラの群生が織りなす田園風のタペストリーがいたるところに拡がり
ライラックは 細かくまき散らされた 星屑のように なんとも優雅に咲き そしてあなたが「風にたなびく花」と形容した しなやかな姿のフジもあります(アンリ・バタイユ詩)ソプラノとハープのための~

カプレ1878-1925:祈り~1、主の祈り2、天使祝詞3、信仰宣言
 ソプラノとハープ、弦楽四重奏のための~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンドレ・カプレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンドレ・カプレ(もしくはキャプレ、André Caplet, 1878年11月23日 ル・アーヴル - 1925年4月22日 ヌイイ=シュル=セーヌ)は、フランスの作曲家・指揮者。ドビュッシーの友人で、ドビュッシーの『聖セバスティアンの殉教』と『おもちゃ箱』において作曲者のオーケストレーションを大幅に補筆したことで知られている。また、『月の光』『子供の領分』など、ドビュッシーのピアノ曲をオーケストラ用に編曲した。
 カプレ自身も作曲家で、その作品は非常に個性的にもかかわらず、悲しいかなほとんどが見過ごされてきた。1910年から1914年までボストン歌劇場の指揮者をつとめた。第一次世界大戦従軍中に毒ガスを吸って神経を冒され、このために胸膜炎を併発して早世した。
ドビュッシーがグレゴリオ聖歌を研究したように、カプレも中世ポリフォニー音楽を研究し、その痕跡は成熟期の作品においていちじるしく認められる。
主要作品
ローマ大賞受賞カンタータ「ミュラ Myrrha」(1901年)
女声と弦楽四重奏のための「七重奏曲」(1909年)
女声合唱のための「野の墓碑銘 Inscriptions champêtres」(1914年)
ポーの「赤死病の仮面」によるハープと弦楽四重奏のための「幻想的な物語 Conte Fantatastique」(1919年)
オルガンと声楽のための「慈しみ深きイエズスよ Pie Jésu」(1919年)
Messe des petite de St. Eustache-la-Forêt (Messe à 3 voix) サン=テュスタシュ=ラ=フォレの小ミサ(三声のミサ曲)(1922年)
Le miroire de Jésus - Mystères du Rosaire オラトリオ「イエスの鏡(ロザリオの神秘)」(1923年)
チェロと管弦楽のためのエチオピア狂詩曲「エピファニー Epiphanie」(1923年)
ハープのための「2つの嬉遊曲 Deux divertissements」(1924年
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2010-06-1210日 樫本大進・川本嘉子・趙静・小菅 優・ブラームス ピアノ四重奏曲

2010-05-19 06:16:25 | 室内楽 水戸管弦楽案 過去の演奏会記録

10日 樫本大進・川本嘉子・趙静・小菅 優・ブラームス ピアノ四重奏曲 全3曲 2010-06-12 | 水戸室内 ・サイトウキネン

10(木)19:00 主催 紀尾井の室内楽 vol.24   2F・BL2-14・5,000円・    
 濃厚な演奏でした三曲で19時5分ー21時40分(15分休憩)と長く壮大な曲が
演奏は技量高い・・4名の奏者は水戸管弦楽団・サイトウキネンで共演もありますね

三曲とも初見でしたが、何れも3,4楽章で音楽への追い込み、集中力が凄いですね・・
 樫本大進・川本嘉子・趙静・・・弦と小菅 優・ピアノとの対話、丁々発止の演奏が
ブラームスのピアノ四重奏曲・・曲想は全体を通じ重たい感じが、闇美な響きが・・内省を感じさせますが、

 <1番「ジプシー風ロンド」。その名の通りハンガリー(ジプシー)を思わせる情熱的な第1主題と、堂々とした>・・
 小刻みなリズム感にピアノ小菅の指の動きが早い、早い・・
旋律を引継ぐ、弦3者の掛け合いの見事さが・・躍動感が・・
 3番の3楽章かな・・三重奏が奏でる音色が、美しい

 今後4者の音楽観、芸術感が5年後10年後と・・・どの様に成長、発展して行くのか楽しみですね・・・

ブラームス ピアノ四重奏曲 全3曲
■樫本大進(Vn),川本嘉子(Va),趙静(Vc),小菅 優(Pf)

●ブラームス
:ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25,1861
第一楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・ハ短調
第二楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポートリオ・アニマート・ハ短調
第三楽章 アンダン・コン・モート・変ホ長調
第四楽章 ジプシー風のロンド・プレスト・ト短調     
 第3楽章 Andante con moto
緩やかなテンポで牧歌的なメロディーを奏でる所から始まり、中間部では行進曲調で盛り上がる。その後最初のメロディーに戻って静かに終わる。
第4楽章 Rondo alla Zingarese
「ジプシー風ロンド」。その名の通りハンガリー(ジプシー)を思わせる情熱的な第1主題と、堂々とした第2主題によるロンド。最後は第1主題によって熱狂的に締めくくられる
この曲は1861年に完成されているが、ブラームスの遺した資料などから着手は1855年ごろとされている。デトモルトの宮廷楽団で合唱指揮者として活動するなど合唱曲にその興味が向いていた時期があったために、しばらく放置していた時期もあったようである。
同時期に作曲を開始したピアノ協奏曲第1番などと同様に、初期作品特有の激情的な面に加え、第1楽章のモチーフ展開や独創的な楽章配置など、構造的な面でも意欲的な面を盛り込んでいる。
・・・・・・・・・・
 ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60「ウェルテル四重奏曲・1875
第一楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・ハ短調 
第二楽章 スケルツォ アレグロ・ハ短調
第三楽章 アンダン・ホ長調     
第四楽章 終曲 アレグロ・コーモド・ハ短調 
・・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.2・1862
第一楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・イ長調 
第二楽章 ポーコ・アダージョ・ホ長調
第三楽章 スケルツォ ポーコ・アレグロートリオ・イ長調 
第四楽章 終曲 アレグロ・イ長調



 紀尾井 の歴史
NHKが 何時か放映が

モーツァルトで下水処理促進=振動が微生物を活性化―ドイツ(時事通信) - goo ニュース
 

22日 ハイドン:弦楽四重奏曲“7つの十字架上の言葉”Vnマーク・ゴトーニ ・島田真千子

2010-03-22 | 水戸室内 ・サイトウキネン
22日15時 カトリック麻布教会 自由席3列目中央・4500円・カンパ500円・

 教会の空間で響く、チェロの響きも良いですね、グレゴリア聖歌が何とも美しい3声でした・・厳粛な氣持ちになります、男声・花井哲郎・及川 豊・根岸一郎の声が素晴らしい
 今日の白眉は・・7つの十字架上の言葉・・弦楽四重奏ですね、特に5ー終楽章にかけて音楽の創造性が素晴らしく、当然演奏が良かった、音楽に惹き込まれました・・

J.Sバッハ・無伴奏チェロ組曲第5番
グレゴリア聖歌・聖週間のレスポンソリウム
 昇階唱 キリストはわたしたちのために 主の御受難 応唱 闇が地を覆い

ハイドン・弦楽四重奏曲“7つの十字架上の言葉”

チェロ水谷川優子・(ミヤガワ ユウコ)・・
: ハイドン:弦楽四重奏曲“7つの十字架上の言葉”
共演:Vnマーク・ゴトーニ ・島田真千子ブログ・島田さん Va大島亮 Vc水谷川優子
序章 Maestoso adagio
7つの十字架上の言葉
 レクイエムの調性であるニ短調で作曲されているが、マエストーソで奏でることでキリストを単に苦しむ者としてではなく、世界の支配者として宣言している。
第1ソナタ 「父よ!彼らの罪を赦したまえ」 Largo
第2ソナタ 「おまえは今日、私と共に楽園にいる」 Grave e cantabile
第3ソナタ 「女性よ、これがあなたの息子です」 Grave
第4ソナタ 「わが神よ!何故私を見捨てたのですか?」 Largo
(序曲 Poco Largo (オラトリオ版)
半音での動きや「うめき」のモティーフなど、この作品を通じての象徴的な音形が散りばめられている。)
第5ソナタ 「渇く!」 Adagio イエスはすべてのことが今や成し遂げられたのを知り「渇く」と言われた こうして聖書の言葉が実現した
第6ソナタ 「果たされた!」 Lento
第7ソナタ 「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」 Largo
地震 Presto e con tutta la forza

主催:Enne倶楽部(水谷川優子さんのサポートグループ)
【料 金】Enne倶楽部会員 4000円 一般 4500円
【問合せ】Enne倶楽部 tel :090-2251-7790

 大島 亮(ヴィオラ) Ryo Oshima
東京生まれ。桐朋学園で大学院に進む際にヴァイオリンからヴィオラに転向。2005年度日本クラシック音楽コンクールで最高位、07年マルクノイキルヘン国際コンクールで本選に進みディプロマ賞受賞。東京フィルのゲスト主席奏者。
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9日指揮:井上喜惟、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、植村理葉・ジャパン・シンフォニア  2010-05-09

2010-05-18 18:03:41 | 室内楽 水戸管弦楽案 過去の演奏会記録

9日指揮:井上喜惟、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、植村理葉・ジャパン・シンフォニア 

2010-05-09 | 東京響  ・三ツ橋敬子 
●第14回定期演奏会
ジャパン・シンフォニア 2010年5月9日(日)      4-19・5,000円・
晴海トリトンスクエア・第一生命ホール 開演14:30

 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調、ヴァイオリン:植村理葉・・3楽章全てに立体的な音楽波動が・・1楽章は、内省的で核心に満ちた演奏で陰陽の呼吸感が素晴らしい、
2楽章はロマンティシズムな旋律が木管との歌も素晴らしい・・最近はフルート、オーボエ、クラリネットのトライアングルの受渡し、奏でる旋律に注目していて、今日の奏者は上手いですね・・
 それにファゴットの闇美な響きが良かった・・3楽章は風を感じさせて・・吹き抜ける風は・・香り、色合いを運んでいる・・

チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ・・初見です、素晴らしい木管の演奏と、弦群の合奏と云い・・パーカッション隊も切れ味鋭い音色が、
 今回のメンバーで半数ちかくは、ゲスト奏者?では、3曲とも、入魂演奏を肌、耳で感じさせた・・今後も楽しみな演奏集団ですね、指揮:井上喜惟・・毎回的確な音楽解釈で、其れを音に表現させる手腕が素晴らしいですね・・
 前回にくらべお客さんの入りも良く、今後益々聴衆の増大が期待される・・
 次回は蔵野さんが・・終演後お顔拝見しました、次回も楽しみですね、
第三弾の 耳からうろこ 状態でした・

指揮:井上喜惟  ジャパン・シンフォニア
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調、Op.47 ヴァイオリン:植村理葉
作品の内容
協奏曲の通例どおり「急 - 緩 - 急」の3楽章からなるが、特に第1楽章に強い独創性が認められる。前述のとおり、独奏楽器の技巧性よりも交響的な重厚な響きと室内楽的な緊密な構成が特筆される。
第1楽章 Allegro moderato
ニ短調、拡大された自由なソナタ形式。大まかには提示部(3つの主題) - 展開部(カデンツァ) - やや変形された再現部とコーダ の形を取る。シベリウスは第1楽章の冒頭部分に関して、「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲のように」と述べている。
4声に分割された弱音器付きのヴァイオリンが小さく和声を刻む上を、独奏ヴァイオリンが第1主題(ニ短調)を提示して曲は始まる。独奏楽器がカデンツァ風にパッセージを奏でた後4分の6拍子に転じチェロとファゴットが第2主題を開始する。主題が確立した後、曲はテンポを落とし、独奏楽器がゆったりとこの主題を歌う。独奏楽器が長いトリルを奏でた後、曲は2分の2拍子に戻って第3主題部(変ロ短調)となる。ここでは独奏楽器は表れず、オーケストラは力強い主題を奏でて高揚してゆく。オーケストラの興奮が収まり静かになったところで独奏楽器が引き取り、低音楽器のpppでの持続音の上でこれまでの3つの主題を素材にしたカデンツァを奏でる。
通例は楽章の最後に置かれるカデンツァが、ソナタ形式の展開部にあたる楽章の中央に位置するのがこの作品の最大の特徴であり、このカデンツァはそれに値するだけの精緻な主題操作と展開で構成されている。ソナタ形式の原理に当てはめるならば、カデンツァの後が再現部となるが、通常のソナタ形式の再現部とは異なり、各主題は大きく変化した形で再現される。ここでも入念に展開がなされており、再現しながら展開するという独創的な形になっている。なお初稿では再現部の第3主題前にもカデンツァを置いていたが、改訂時に削除された。
交響曲を思わせる重厚な響き、緊密な構成など、いかにもシベリウスらしい独創性に富んだ楽章で、そのスケール感は古今のヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の名楽章である。
第2楽章 Adagio di molto
変ロ長調、3部形式。楽章のはじめに木管楽器が導入句を演奏する。これに続いて独奏楽器が主部主題を厳かに奏でる。すると弦楽器が突然冒頭部の動機を強音で演奏し、劇的な中間部に入る。しかしヴィオラ、オーボエ、クラリネットが主部主題を提示し、楽章は静かに閉じられる。
第3楽章 Allegro ma non troppo
ニ長調、自由なロンド形式でA-B-A-B-A’(コーダ)の構造となっている。ティンパニ、低弦の刻むリズムに乗って独奏楽器が技巧性を発揮する華やかで常動的なロンド主題で開始される。副楽節は短調に転じ舞曲風のリズミックな主題である。次いでロンド部、副楽節部と展開しながら反復し、華麗に盛り上がってゆく。最後はロンド部の断片を結尾に華やかに終止する。
ハチャトゥリアン:劇付随音楽「仮面舞踏会」・・真央、音楽で・・人気が・・
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」、Op.32
曲の内容
この曲は導入部に続いて3つの部分が展開される形式となっている。大規模な楽器編成を要し、和声法もかなり大胆である。
導入部は減七の和音を駆使した重苦しい雰囲気となっている。アンダンテ・ルグーブレ、4分の4拍子。銅鑼と金管楽器が重用され、不安定な世界が繰り広げられる。次の第1部にも用いられる動機が次々と現れる。調性感は極めて不安定。
第1部に入ると、主調たるホ短調が確立され、テンポがアレグロ・ヴィーヴォ、8分の6拍子となる。ここでは地獄で苦しむ罪人達の姿、フランチェスカたちを待ち受ける過酷な運命が描かれる。木管楽器が特徴あるリズムに乗ってトリル風の動機を出し、ホルンが主要主題の断片を出す。緊張を高め、クライマックスに達すると、シンバル、ティンパニが激しく打たれ、トランペットが主題を強奏する。この主題が何度も繰り返され、一旦静まると、クラリネットに印象的なレチタティーヴォが現れ、第2部に入る。
第2部では、テンポがアンダンテ・カンタービレ・ノン・トロッポ、4分の4拍子に落ちる。レチタティーヴォの主題によって、弦楽器を主体とした甘く幻想的な世界が繰り広げられる。フランチェスカとパオロの恋を描いている。しかしホルンの信号風の動機によって曲調は一転する。テンポもアレグロ・ヴィーヴォに戻り、調性感が不安定になる。レチタティーヴォ主題が全楽器の強烈な咆哮によって打ち砕かれ、2人の恋人の破滅が描かれる。
終結部たる第3部は、再びホ短調が確立される。第1部の主題が再現され、地獄に落ちた2人が描かれる。最後にテンポを加速し、激しいリズムに乗った強烈な和音が奏された後、大きく膨れ上がり、ホ短調の長い和音で終わる。地獄篇」第5歌 [編集]
この曲の題材となっている詩、《フランチェスカ・ダ・リミニ》はダンテの「神曲」中の絶唱とされている詩である。その内容は大体次の通り。

13世紀ラヴェンナにあるボレンタ家の美しい姫フランチェスカは、父の命令で宿敵マラテスタ家との和解のため、同家の長男ジョヴァンニのもとへ嫁ぐことになる。フランチェスカを迎えに来たのは、ジョヴァンニの弟である美青年パオロだった。2人は恋に落ち、醜いジョヴァンニとフランチェスカが結婚してからも密会を続ける。ところがある夜、フランチェスカとパオロが密会しているところをジョヴァンニに見つかり、嫉妬に狂ったジョヴァンニによって2人は殺されてしまう。2人は色欲の罪を犯した者として、地獄の嵐に吹き流される。
編成
フルート3(3番奏者はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、コルネット2、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ(3台)木下卓也
武蔵野音楽大学を卒業。
在学中より、打楽器を中心とした器楽の研究に励む傍ら校内選抜オーケストラやアンサンブル等にも出演。
卒業後、ミュージックイベント企画#アンリー#を立ち上げ、地域や商店街での音楽演奏・企画等で活動中。、大太鼓、シンバル、タムタム、ハープ、弦五部・コンマス浜野孝史
   
第15回定期演奏会
2010年11月13日(詳細後日発表)
晴海トリトンスクエア・第一生命ホール
指揮:井上喜惟
ソプラノ:蔵野蘭子
プーランク:モノ・オペラ「人間の声」ジャパン・シンフォニアHP

(ナショナル・ロマンティシズム)
出典: フリー百科事典『ウィキペ)ディア(Wikipedia)』
ナショナル・ロマンティシズム(National Romanticism)とは、民族的ロマン主義や国民的ロマン主義などとも呼ばれる思潮のこと。ヨーロッパの18~19世紀の文学や政治におけるロマン主義を起源とし、美術や音楽、建築など広範囲の芸術領域に波及した。
 芸術におけるナショナル・ロマンティシズムは、汎ヨーロッパ的な意味合いを持つ古典主義に対する、民族や国民国家などのアイデンティティを意識したローカリズムの主張と模索であったとひとまず考えることができる。したがって、イギリス・フランス・イタリアといったヨーロッパ文化の中心をなす国よりも、
 北欧・東欧・南欧(特にスペイン)などの周辺的な存在の国や地域により強く出現する傾向にあった。

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 昔ご近所に、声楽家が、シミオナートに師事してイタリアへ渡った方が・・その後は?
オペラ歌手のG・シミオナートさん死去
 AP通信によると、イタリア出身のオペラ歌手ジュリエッタ・シミオナートさんが5日、ローマの自宅で死去、99歳だった。イタリア・オペラの殿堂、北部ミラノのスカラ座が明らかにした。
 30年代にスカラ座の舞台に立った後、40年代後半に頭角を現し、力強く感情豊かなメゾソプラノで、名ソプラノ歌手のマリア・カラスらとともに人気を博した。56年9月には初来日したイタリア歌劇団の一員として、ソプラノのステルラらと名を連ね、66年に引退した。 (共同)

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2010-03-2221日 吉野直子 ハープ・リサイタル 東京・春・音楽祭

2010-03-19 06:12:24 | 室内楽 水戸管弦楽案 過去の演奏会記録

21日 吉野直子 ハープ・リサイタル 東京・春・音楽祭

2010-03-22 | 水戸室内 ・サイトウキネン
21日 国立科学博物館 日本館        自由席・3-右側・3,000円・

後半3時20分頃・・・西日が射し、音楽が自然・春をテーマに・・鳥のサエズリ・・風のささやき・・湖面の文様であったり・・音楽と一体感が素晴らしい・・陽をいただきながらハープを聴く、自然と音楽と一体になった感じで、なお更、音楽が深まった感じも・・
 会場も適度な残響が・・吉野の世界、ハープの響きが誘う・・相変らず美しい・・
吉野さんは過去にサントリーホール・小ホール、カザルスホールで聴きましたが、今回の講堂が音響が一番良いと感じました・・

森の中の泉のほとりにて・トゥルニエ1879-1951フランス・ハープ奏者
入江のざわめき・アルベニス1860-1909

吉野直子 ハープ・リサイタル
初めての科学館ですが、日本館はソロ・・室内楽には最適ですね・・
 此れに、コーヒー・ワインでも飲みながら聴けたら最高ですね・・サロン・コンサートの風情が・・
写真は会場とは違います・・吹き抜けの周辺に・・

 午後から麻布教会へ・・
22日 15時 カトリック麻布教会 室内楽 
チェロ水谷川優子・・
: ハイドン:弦楽四重奏曲“7つの十字架上の言葉”
共演:Vnマーク・ゴトーニ ・島田真千子ブログ・島田さん Va大島亮 Vc水谷川優子

主催:Enne倶楽部(水谷川優子さんのサポートグループ)
 
6日 今井信子ヴィオラ ・吉野直子ハープ  カザルスホール
2010-03-07 | 水戸室内 ・サイトウキネン
                      A-16・4800円

 小品の曲で物足らない感はありますが・・最前列で今井信子・ヴィオラ、吉野直子・ハープを聴けた事は満足です、・・
 意外・驚きはアコーディオン・御喜美江の音域が時には木管、オルガンの響きまで聴き取れる感じで、初の生聴きでしたが・・他楽器との協奏の可能性が高いと想いました・・

6日 HPカザルスホール   
今井信子・吉野直子・御喜美江
▼ドビュッシー:月の光▼ドビュッシー/ラスキーヌ(編):ロマンティックなワルツ

▼トゥルニエ:朝に op.39▼フォーレ:夢のあとに
▼ヴュータン:カプリッチョ(遺作)

▼グリーク:『叙情小曲集』より「ハリング」「ワルツ」「小鳥」「郷愁」「妖精の踊り」
▼ピアソラ:オブリビオン(忘却)/チェ・タンゴ・チェ)(ヴィオラ・アコーディオン)

・・・・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼高橋悠治:白鳥が池をすてるように(1995)(ヴィオラ・アコーディオン)

▼西村 朗:<鳥の歌>による幻想曲 ヴィオラ独奏のための(2005)

▼細川俊夫:2つの日本民謡~独奏ハープのための編曲作品~(2008)
      Ⅰ.さくら、散る/Ⅱ.五木の子守歌
▼J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 より(ハープ・ヴィオラ・アコーディオン) 
カザルスホール・・さようなら・・おやすみなさい
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2009-10-12水戸室内管弦楽団 ハイドン: 第7番・ホルン協奏曲 第2番

2009-10-19 06:09:03 | 室内楽 水戸管弦楽案 過去の演奏会記録

 水戸室内管弦楽団 ハイドン:交響曲 第7番・ホルン協奏曲 第2番 他

2009-10-12 | 水戸室内 ・サイトウキネン
11日 水戸室内管弦楽団           D-31・5,000円・

 今日の曲は、全て初聴きでしたが、楽しめました。

ハイドン:交響曲 第7番 ハ長調 Hob.I-7 <昼>・・
 ハイドンの曲は、何の抵抗無く、音楽に惹き込まれます・・実に楽しい音楽が、私の好きな、コンミス・田中直子さんが前半2曲でした・・曲自体が、弦楽二重奏、三重奏になったり、フルート、オーボエのソロの旋律があったり、そうかと想えば、低音の支え、バス、チェンバロが奏でたり・・・
 ある昼すぎ 陽光が燦々と輝き・・
雲の移ろい 青い空を 見ながら・・ヒナタボッコをしている・・フッと・・森のかなたを見ると 自己主張している 木・樹を発見した・・君は如何して目立つ存在なのか・・枝ぶり、葉の輝き 其れに調和されて数々の木々が 一つの有機体となり 森をつく創造している・・暫くしてそれは 夢 うつつ の 世界であった ・・
 しばらくして、眠りから覚めたとき・・一転空は 厚い雲に 蔽われ いまにも 雨が 降るような 雲行きに かわっていた・・  
 部屋から かすかに おじいさん おばあさん の しゃがれた 会話が 聞こえて来た・・内緒話かな 耳をかたむける・・・・
 その内、 子供 孫が その輪に くわわり 話し出した 楽しそうに ネェネェネェ・・ 森で・・ 夕飯は・・・・
 家族団欒 の 笑い声が 何重にして 響いた・・・
                 弦・6-7-4-4-2、木管

ホルン協奏曲 第2番 ニ長調 Hob.VIId-4、ホルン:ラデク・バボラーク・・

 ホルンの音色て綺麗で・・しなやかで膨らみがある 一音一音の繫がりの技量と言うのでしょうか・・素晴らしいですね。
                 弦・7-7-4-4-2とホルン

 前半2曲で聞き惚れた感じも、・・

 ドヴォルザーク1841-1904:チェコ組曲 作品39・1879・・
は、交響曲的な音楽の拡がりが、民族音楽の鼓動感と弦群の弾き込み、木管との対話も素晴らしいですね

 指揮者無しの演奏は・・アイコンでの合わせ方とか・・
目線がオーボエ・吉井・・ヴィオラ・店村さんへ 一瞬の熱視線? とか コンマス・豊嶋、田中さんから・・各奏者へと・・凄い集中力と共振性が・・音楽創造の素晴らしさが
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水戸室内管弦楽団 第77回定期演奏会
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2009年10月10日(土)18:00開場・18:30開演
2009年10月11日(日)13:30開場・14:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM


ハイドン1732-1809:交響曲 第7番 ハ長調 Hob.I-7 <昼>・1761
ハイドン:ホルン協奏曲 第2番 ニ長調 Hob.VIId-4 ・1760-62/弟の作とも
     ホルン:ラデク・バボラーク

・・・・・・・・休憩20分・・・・・・・・・・・
メンデルスゾーン1809-1847:弦楽のための交響曲 第10番 ロ短調・1823・
       弦3-3-4-2-1
シューベルト1797-1828(ウェーベルン1883-1945・編曲1931):ドイツ舞曲
       弦・6-7-4-4-2 木管
ドヴォルザーク1841-1904:チェコ組曲 作品39・1879
       弦・6-7-4-4-2 木管、ティンパニ    


 この秋の第77回定期演奏会は、「指揮者なし」によるプログラム。
選ばれた5曲は「指揮者なし」のMCOの魅力を、さまざまな角度から楽しませてくれる。
まず、今年没後200年を迎えるハイドンの作品を。<交響曲 第7番 "昼">は、「朝」「昼」「晩」を描く3部作の交響曲の第2作。弦楽器にも管楽器にも存分にソロを割り当てた若きハイドンの意欲的な
試みが、MCOの名手たちによってその楽しさを何倍にもふくらませるはずだ。続いて<ホルン協奏曲 第2番>は、弟ミヒャエル・ハイドンの作曲説もある、謎の作品。モーツァルトのホルン協奏曲の演奏で私たちを堪能させてくれるメンバー、ラデク・バボラークの妙技がここでも楽しめるに違いない。

そしてこちらは生誕200年を迎えるメンデルスゾーンが10代で書いた<弦楽のための交響曲 第10番>。早熟な天才の真価が、MCO弦楽セクションの精緻な合奏で明らかになる。
一方シューベルト<ドイツ舞曲>は、素朴な優しさを備えた舞曲たちがウェーベルンの編曲によって新鮮な風をはらむ。
そして最後に、管弦楽が一堂に介してのドヴォルジャーク<チェコ組曲>。チェコの大地に育まれた健康的な音楽の果実が、たわわに実る。
「指揮者なし」のMCOが築いてきた20年の歴史がぎっしり詰まった、これは秋の収穫祭。
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 水戸室内管弦楽団 今後の公演予定 
    11月25日ー29日小澤指揮 

2010年4月9日ー11日 小澤指揮、11日はサントリーホールの公演 
   7月3日4日 準・メルクル指揮 
   10月9日ー11日 宮本文昭(元オーボエ奏者)指揮者として初登場 
   11月20日21日 ライナー・クスマウル(ゲスト・コンマス)指揮者無し


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NHK BShi 9月6日(日)のNHK BShiでは“世界のマエストロ 小澤征爾”というテーマで、小澤総監督とサイトウ・キネン・フェスティバル松本
の番組が連続で放映されます。

12時33分からは昨年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で
上演されたオペラ「利口な女狐の物語」が、16時からは今年の
フェスティバルのオーケストラ コンサート<Bプログラム>が
生中継されます。  是非ご覧ください。

9月6日(日)NHK BShi ~世界のマエストロ 小澤征爾~
11:33~ 「私が子どもだったころ」
12:33~ オペラ「利口な女狐の物語」
14:30~ 「100年インタビュー」
16:00~ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2009
       オーケストラ コンサート<Bプログラム> 生中継
Orchestra Concert : Program B
オーケストラコンサートBプログラム
9月4日(金) 開演:19:00
9月6日(日) 開演:16:00
9月7日(月) 開演:19:00   場所:長野県松本文化会館

○ ラヴェル : 道化師の朝の歌
○ ラヴェル : シェエラザード
フルートと歌唱が素晴らしい2曲、3曲とメゾ声質が好みですね・・生で聴きたかった・・
メゾ・ソプラノ : スーザン・グラハム
  
○ ブラームス : 交響曲第2番 ニ長調 作品73
 全曲を通して、弦が重厚な響きの印象が、こんなに深刻な2番は初めて
TVから音響・此方の再生機器にも原因があるのでしょうが・・

演奏 : サイトウ・キネン・オーケストラ  
指揮 : 小澤征爾

第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
ニ長調、3/4拍子。ソナタ形式。冒頭に低弦が奏するD-C♯-D(ニ-嬰ハ-ニ)の音型が全曲を統一する基本動機となっている。ホルンが牧歌的な第1主題を出し、木管がそれに応える。ヴァイオリンが基本動機に基づく明るい旋律を歌う経過句ののち、チェロが落ち着いた感じのやや愁いを帯びた第2主題を奏する。ここではヴィオラがチェロより低い音程で旋律に参加しているのがブラームスらしい。展開部では、主として第1主題を扱い、経過句や基本動機も加わる。第1主題に基づくトロンボーンの威嚇的な響きが次第に高まってクライマックスを築く。緊張が緩んだところで再現部となる。コーダでは、独奏ホルンや弦楽の幻想的な響きが聴かれ、木管が基本動機に基づくあどけない表情の旋律を示し、次第に弱くなって結ばれる。「沈みゆく太陽が崇高でしかも真剣な光を投げかける楽しい風景」(クレッチマー)と表現されることもある。
第2楽章 アダージョ・ノン・トロッポ
ロ長調、4/4拍子。三部形式あるいは変形されたソナタ形式とも見られる。主部はチェロが長調ながら物憂い表情の主題Aを奏し、ファゴットが対位法的に絡む。ホルンの孤独な響きが聴かれ、木管が引き継ぐ。中間部は嬰ヘ長調、12/8拍子。木管が切分音を用いた浮遊感のある旋律を吹く。弦が基本動機を含む新しい旋律Bを奏すると興奮して悲劇的に高まる。主部が戻ると、Aが変奏され、ヴァイオリンが詠嘆的に歌う、その間をヴィオラ・チェロと木管が上行と下行を掛け合う美しいエピソードとなる。再び劇的に高まると、Bが示され、Aで結ばれる。
第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ(クワジ・アンダンティーノ)
ト長調、3/4拍子。ABABAの形式で間奏曲とスケルツォが合体したような構成を取っている。Aはチェロのピチカートに乗ってオーボエが吹く愛らしい主題。基本動機の反行形である。Bは2/4拍子でテンポが速くなるが、主題自体はAの変奏で弦がせかせかと奏する。二つめのBは3/8拍子に変えられている。
第4楽章 アレグロ・コン・スピリート
ニ長調、2/2拍子。ソナタ形式。基本動機に基づく第1主題が弦の弱音で示され、木管も加わるが途切れそうになる。直後に全管弦楽の爆発的な歓呼で確保される。律動的で喜ばしい経過ののち、ヴァイオリンとヴィオラが穏やかだが情熱を秘めた第2主題を歌う。この主題も基本動機によっている。展開部に入ると賑々しくなるが、やがて収まって第1主題が弱音で再現する。コーダでは、第2主題の動機が金管で繰り返されて高揚し、歓呼に次ぐ歓呼で全曲が結ばれる。
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来年は2年ぶりオペラ SKF松本 9月11日(金)
 サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本実行委員会は10日、19回目となる来年のSKF松本の概要を発表した。8月10日~9月10日の32日間、総監督の小沢征爾さん(74)が指揮するオーケストラコンサートや2年ぶりとなるオペラなど全部で14のメーン公演を行う予定だ。
 実行委はこの日、今年のSKF松本の鑑賞者数を、関連行事も含め23日間で計約9万人だったと発表した。
和波さん 日記

SKF、来年はオペラ「サロメ」2009年09月16日
 サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本実行委員会は、来年のSKF松本の基本計画などを発表した。2年ぶりにオペラが上演される予定だ。
 実行委員会によると、期間は8月10日~9月10日の32日間で全14公演。
 計画によると、小澤征爾総監督指揮によるB、Cの両プログラムがそれぞれ2公演(県松本文化会館)▽オペラは、演目が「サロメ」(リヒャルト・シュトラウス)で4公演(まつもと市民芸術館)▽詩人・谷川俊太郎さんによる詩の朗読に合わせて音楽を演奏する「詩と音楽」が1公演(松本市あがたの森文化会館)――など。
 また、9日に閉幕した今年のSKF松本の鑑賞者数は9万148人だった。(田中正一)
 
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