Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

勝間和代『目立つ力ーーインターネットで人生を変える方法』

2009年10月21日 | 
 先日、今月出版されたばかりの勝間和代『目立つ力ーーインターネットで人生を変える方法』(小学館101新書)をジュンク堂で買って読んでみた。ネットで「目立つこと」によりチャンスが開けるという論理、この著者の場合はそれでたいへん著名になったようである。もちろん、内容がともなわなければ、たとえ目立った仕掛けがあったところで長続きはせず、著者の言うようにコンテンツがまず第一である。しかし、確かに「目立つための工夫」というのは必要だろう。
 私はどちらかといえば、目立つことが嫌いである。その存在にちょっと気づいてくれればもう十分で、「おれだよ、おれ」みたいな「オレオレ攻撃」は苦手である。しかし今、出版する自分の本のことを知ってもらうために「目立つ」努力をしなくてはならないのだ。ただ漠然とブログを開設するだけでは、そこを訪れる人は限られた友人だけだろうし、やはり戦略を練り、表現し、継続的に改善、継続しなくてはないという本書のストリーはある意味、実に納得できるものだ(しかし、このブログについては、特に目立たせることは考えていない)。
 ところで、この種の本は「自己啓発本」のカテゴリーに入るのだろうが、確かに読み終わると、自己啓発されたような気になるから不思議である。これを読んで、ブログの画面設計をちょっと変えてみたのだが、読者は気がついているだろうか?

ちょっぴり寂しい会話

2009年10月20日 | 家・わたくしごと
「ぼくなんか、携帯にぜんぜんメールなんか来ないよ。ちょっと待って。」
そういうと中年の男は、ズボンの左ポケットに入れた携帯を取り出して着信メールをチェックする。
「一番最後に来たメールは、四日前だよ。それにその前は七日前・・・。ぜんぜん来てないってことだよね」
そういうと男は一人で笑う。
「私なんて、たまにしか来ないメールは、ほとんどお母さんからなのよ。友達からなんてメール、ぜんぜん来ない。」
若い女がそういうと男は真面目な顔をしてこう言う。
「おまえ、友達がいないからだよ。」
そういい終わると男はまた笑う。今度は数人の女たちもつられて笑う。
「えー、そんなことないよ」
若い女は男の顔を見ずにそういうのだが、それが反論なのか、そうでないのかよくわからない。
すると、もう一人の女学生が、少し酔いがまわっているせいだろうか、悲しそうな小さな声でポツリとつぶやく。
「私なんて、最近、TSUTAYAの宣伝メールしか来ないわ」
それを聞いて皆、腹をかかえて笑う。女学生もそれにつられてかわいらしい笑みを浮かべた。 
 なにげない日常のありふれた会話。でもちょっと寂しくないかい?ガムランのメンバーでかわされたこの会話。

じゃあ、またね

2009年10月19日 | 大学
 ゼミの博士課程の学生が1年半の予定でバリに発つことになり、明日、沖縄を離れる。きのうの学会の打ち上げで行った居酒屋へ送別会のためにガムランのメンバー達とGO!昨日と違う場所でちょっと安心した。同じ場所ではなんとなく昨日の学会を引きずっているようで新鮮味がない。
 送別会とはいえ、調査を終えれば戻ってくるという安心からか、なんとなくなごやかな雰囲気。だいたい調査に出かける本人も送別される実感がない。なんだか、調査に出かけるメンバーをだしにした飲み会のような雰囲気になる。
 「じゃあ、またね」と言って、にこやかに別れる。でもね、きっとメンバーは寂しいんだよ。4年間、ほとんど練習に休まず参加した君が、1年半もグループにいなくなるんだからね。でもみんな大人だから、ポーカーフェイス。だけど写真では顔はお見せできません。「じゃあ、またね。今度はバリで!」
  

「楽しかった」が「うれしかった」

2009年10月18日 | 那覇、沖縄
 学会の全国大会が無事終了しました。夕方後片付けをして、日本各地からやってきているメンバーやスタッフと打ち上げ。いつもの居酒屋にお世話になりました。
 「楽しかったね」「沖縄に来てよかったね」と言ってもらえるのがとても嬉しいのです。研究者の集まる学会だから、「勉強になりました」とか「あの考えには納得できない」なんて感想もあるのでしょうが、私は何よりも「楽しかった」といってもらえるのが「うれしかった」のです。
 なんだか、そんな言葉を最初に聞いてしまったせいでしょうか、うれしくていつも持っているデジカメで乾杯の写真を撮るのを忘れてしまいました。でも、今日みたいな日には写真なんていりません。写真があることで、気持ちが文章から伝わらないことだってあると思うのです。次にこの学会が沖縄であるのは8年後かな。そんな先のことはわからないけれど、そのときの私はいったい「どんな私」になっているのだろう……。

ノンアルコールビールで一人乾杯

2009年10月17日 | 家・わたくしごと
 今日、明日の二日間、沖縄の勤務校で実行委員会のメンバーの一人として学会の全国大会を開いている。一日目のプログラムは全部終了。懇親会の片付けをして、今、家に戻ったばかりである。さすがにホスト側であるせいか、お酒を飲む気になれず、全体の気配りをしてしまう。これ、たぶんサラリーマン時代にやっていた国際会議の仕事が体のどこかに染み付いているからである。でも体がついていかないところが悲しい。大学院の学生達が手足となって働いてくれている。若いっていいな、と改めて思う。
 なんとなく一日目が無事に終わったことを祝して、一人で乾杯がしたくなったので、ビールを買おうと近所のスーパーに寄った。家でアルコールを飲むのは年2,3回なので、こんな気持ちになるのは珍しい。ところがスーパーのビールコーナーの前に立つと、なんとなく飲むことに罪悪感を感じてしまった。「明日が研究発表の本番じゃない?」
 その通りである。こんな緊張感のないことではいけない。ということで、最近流行のノンアルコールビールなるものを初めて買ってみた。家に帰って「かんぱーい!」。味は?と聞かれると、うーん、やっぱり微妙だなあ。しかし罪悪感がまったくないせいもあって、満足、満足。
 

ブログのタイトル

2009年10月16日 | 家・わたくしごと
 Pの世界を始めてもう2年数ヶ月。よく続いているものだと思うし、いつも読んでくれている読者の方々にも感謝。ところで、これまでブログを書いてきて、このブログのコンセプトや特色とは何なのだろうと、昨晩、布団に入って考えてみた。
 内容としては、日々の小さなできごと、ものごとを観察して書いてはいるのだが、地域的には出張先は別にして、やはり現在住んでいる沖縄、そして実家のある東京、頻繁に調査にでかけるバリの三つが中心になっている。考えてみれば、この三箇所と関わる話がほとんどなのだ。そうだ、その通りだ……と納得して就寝。
 朝も、ぼんやりとこのことが頭に浮かぶ(考えることと、やることは山のようにあるのに、なんでそんなことを考えるんだ!)。起きぬけの頭がぼーっとしているそんなとき、「それだったら、ブログのコンセプトがよりタイトルに明確化するように、Pの世界のあとに、三箇所の地名を付ければいいのではないか?」ときわめて単純なことを考えるにいたったのである。ということで、今日から、「Pの世界」のあとに、「沖縄・東京・バリ」と付け加えてみた。これで検索できなくなる人もいないだろうし。

お誕生日

2009年10月15日 | 家・わたくしごと
 今日はかみさんの誕生日。息子が買った花と私の買った花が二つ玄関に並んでいます。ちなみに右下の小さい方が私です。小さくたっていいじゃん。気持ち、気持ち。
 玄関は大きなゴッホの絵、そしてバリの木製の花の置物、オランダで買ったチューリップの造花も含めてもう花だらけです。
 花は部屋を明るくします。空気を新鮮にします。心を美しくします。いいことだらけです。来年も再来年も、こうして皆が元気で誕生日を迎えられればいいな。次は2月の息子の誕生日、そして4月の私の誕生日……。

雨の中でエイサー

2009年10月14日 | 那覇、沖縄
 先週の連休の三日間、那覇は大綱引きをメインとする「那覇まつり」で大賑わいだった。国際通りは通行止めで、200メートルおきくらいに、さまざまな芸能の催しが行われている。各集落の芸能オンパレードである。こういう芸能の豊かなところが沖縄の自慢である。なんだかバリみたいだし。
 しかし、私が国際通りを訪れた土曜日はあいにく雨模様。それも傘をささないとすぐにびっしょに塗れてしまうような雨で、見物人の傘の花が咲いている。ところが驚いたことに、エイサーの演者たちは皆、衣装を着て太鼓を担いでいるではないか?
 ぼくが心配したのは、「彼ら」ではなく「太鼓」の方である。太鼓には当然、皮がはってあるのだから、水に塗れれば皮がやわらかくなり、それを木製の太いバチでたたけば皮が伸びてしまって取り返しのつかないことになる。さすがにバリだって、雨の中でびしょ濡れになりながらブレガンジュルは演奏しないのではないだろうか?
 多くの観光客を含んだ見学者に囲まれてしまっては、もう演じざるを得ない状況になってしまっているのかもしれない。ホストとしてすばらしい心構えだ、というべきか、もっと楽器を大事にするべきだ、というべきか。観光地沖縄の苦しい選択である。

うずらの卵

2009年10月13日 | 家・わたくしごと
 かみさんはうずらの卵が大好きである。ちなみに「かみさんの好物」というとまず真っ先にうずらの卵を思いつく。次に好きなものは何だっけ。嫌いなものは知っているんだけど、どれもおいしそうに食べるからなあ……。
 いつも夕食をつくるときには、食べ盛りの息子の食事の量が私たちのものよりちょっとだけ多い。別にそれを見て私も「なんで中学生の息子の方が多いんだ!」なんて思わなくなった。年齢のせいであろう。しかしうずらの卵のときだけは、例外的にかみさんの料理にのっている数が多い。しかしそれを口に出すのはわが家のタブーである。
 ところが、数日前の中華丼。よく見ると息子が三つ。われわれの方は二つずつしか入っていない。あれ、置く場所を間違いたんじゃない?ところがこれでよかったらしい。なんでだろう?先につまみ食いをしちゃったのかな。それとも息子の中間試験が近いから?

バナナ

2009年10月12日 | 那覇、沖縄
 久しぶりにウォーキングに出かけた。沖縄の夏は超暑いこともあって、朝のウォーキングをこのところさぼっていたのだが、連休だし、最高気温もここ数日、30度を切るようになったために、再び重い腰を上げてスポーツシューズに履き替えた。
 いつもと変わらない1時間の道なのに、数ヶ月歩いていないとなんとなく風景が変わるもの。新しいお店ができていたり、あるいはそれまであったお店がなくなってしまっていたり。草ぼうぼうで道さえも見えにくかった歩道が、見違えるようにきれいになっていたり。そんな光景を楽しみながらのウォーキングは楽しい。
 あれ?バナナがあんなに実をつけていたっけ?目にとまったのは、バナナ畑。畑なのか、それとも野生化したものなのかは定かではないが、たくさんの実がついた緑のバナナがたわわに実っている。沖縄では「島バナナ」という。「台湾バナナ」なんて言い方と同じで、島=沖縄のこと。やっぱり沖縄だな。こんな場所にバナナだもの……。これも久しぶりのウォーキングでの新たな発見。