南無ちゃんのブログ    https://namva.net

天下御免の夢中人=南無ちゃんは、今日も元気で明るく楽しく逞しく生きてゆく。

アマチュアSTLの実験

2019-12-30 20:58:03 | アマチュア無線
 放送局の場合、スタジオと送信所はかなり離れていて遠隔操作するのが普通です。昔は、この間をマイクロ回線でつないでいたようで、これをSTL(Studio to Transmitter Link)と呼んでいたようです。山の上の無線機を、これと同じような形態で遠隔操作したいと思って、実験しています。
 FMやSSBの他、JT65やFT8の信号は音声帯域の信号なので、これを無線小屋(Studio)から50MHz帯のFM波で送信して、山の上の50MHz受信機で受信して、復調した音声信号を山の上の送信機で任意の周波数に発射しようという企みです。放送局と違って、アマチュア無線の場合、送信したり受信したりしなければなりません。送信するタイミング(スタンバイ信号)を何らかの形で遠隔操作する必要があるので、トーンスケルチ(CTCSS)を使おう考えました。CTCSSのトーン信号は、最近のHF/50MHz帯用トランシーバには標準的に装備されているので、受信側だけ専用ICを用いて作りました。


 実験の結果を言うと、FMやSSBの場合には問題ないのですが、JT65やFT8の場合には、バックノイズが浮き上がってしまい、あまり良い方法とは言えません。スプリアス規制で言う、帯域外領域の不要発射に該当するノイズが規定値以上に出てしまいます。JT65やFT8などでは必要帯域幅が狭い(200Hzと50Hz)のに、3kHzもの広帯域でFM変調し、その電波を復調し、広帯域の信号(SSB)で再変調しています。このため、途中で混入するノイズは除去することができず、結果的にノイズフロアが上がってしまうようです。

 STLの逆方向、すなわち山の上から無線小屋に送る信号をTSLと呼ぶことにします。TSLには29MHz帯のFMを使って実験しました。山の上のFT991AMで受信した信号をDR-03SXで再変調します。無線小屋のIC-7700で受信した信号をパソコンのサウンド入力に入れてWSJT-Xで復調すると、それなりにデコードできます。
 良い方法だと思ったんですけど・・・不本意な実験結果になりました。FT8やJT65では問題ありますが、SSBやFM・AMならびにSSTVやFAXなどの音声帯域のモードでは、問題にならないと思います。これらのモードの場合には、必要帯域幅が広いため、ノイズはすべて必要帯域に収まってしまうからです。
コメント    この記事についてブログを書く
« 近所の方々と昼間から忘年会 | トップ | DR-03SXをQRPpに改造 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アマチュア無線」カテゴリの最新記事