(KAWAGOE Net より引用。)
日本は200年以上営業している老舗の数が、世界で一番多いのだそうです。暖簾を守るのはたいへんでしょうが、継ぐべき暖簾があるのはないよりはマシなようです。
幼馴染の魚屋のT君は、現在、父親の店の場所で居酒屋をやっています。仕入れは築地と決まっていて、父親の代からのノウハウがあります。
T君は大学を出て、しばらくサラリーマンをやっていましたが、いつの間にか居酒屋になりました。サラリーマンよりずっと楽で、しかも収入が多いのだそうです。
T君は、自分の一家が食べる食材を買ったことがないといいます。つまり、居酒屋で出す食材を流用すれば、食費はかかりません。また、台所用品やトイレットペーパーも買ったことがありません。店の台所用品や客用トイレのトイレットペーパーを使えばそれで済んでしまいます。
自営業は、自分の生活に使用するいろんな物品が客用の物品と区別できないため、(全部ではありませんが)かなりの部分を客用として、必要経費に繰り込むことができます。
店の敷地やノウハウの継承を含めると、自営業の世襲はサラリーマンより相当有利と言えるでしょう。暖簾を引き継ぐのは大変だとはいえ、継ぐべきものがないサラリーマンより楽なのは確かです。(要するに無産市民は、古代ローマ時代のむかしからコケにされつづけているわけですね。サラリーマンは現代の奴隷です。)
※今日、気にとまった短歌
秋霖をしづかに流し駆けてゆくマラソン選手のなめらかな肌 (成田市)神郡一成