院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

日本語になった流行語「ばっちり」

2017-11-22 00:06:50 | 日本語

(谷啓。昭和ガイドより引用。)

 「ばっちり」とは「しっかり」とか「十分」というような意味だが、「ばっちり」以外の言葉で同じ意味内容を伝えるのは難しい。

 年配の人しかご存じないだろうが、「ばっちり」はクレージーキャッツの谷啓の持ちネタの流行語だった。(谷啓には「ガチョーン」という流行語もあり、こちらのほうが知られているかも。)

 流行語とはそれこそ泡のように消えていくものだが、「ばっちり」のように日本語として固定してしまったものは、たいへん珍しいと言わなくてはならない。

 ※今日の短歌
   「お」じゃなくて「を」なんですね、さをりさん。少うし淡くお呼びしますね
   堀眞希(広島県)


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2 コメント

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Unknown (tks Hda)
2017-11-22 23:11:28
なるほど、「ばっちり」は流行語ではなく、日本語として定着した珍しい言葉なんですね。確かに、辞書にちゃんと載ってました。
広辞苑「手抜かりや落度なく確実なさま」、新明解「満足できる結果が得られて、内心、してやったりと思う様子」。
どちらも、「ばっちり稼ぐ」「今日の試験はばっちりだ」を例文に挙げています。
説明文が、いかにも広辞苑らしく、また新明解らしいところが面白いですね。そこがミソで、それまでの「しっかり」や「十分」では伝えられない微妙で豊かなニュアンスが、「ばっちり」には込められているんですね。だから、よく使われて流行語の域を脱したのでしょう。
最近の若者言葉、「なにげに」や「ほぼほぼ」などは、「なにげなく」や「ほぼ」と量的な差異しかなく、いずれ消えて行くものと見ています。
30年ほど前に関西にいたとき、「ばっちり」の強調形として、「バッチシ」や「バッチョス」という用法も聞きました。変化形が出来るほど、「ばっちり」は立派な基本日本語になったのでしょうね。
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ドリフターズより面白かった (院長)
2017-11-23 00:16:17
Hda さん、お久しぶりです。
 考えてみるとクレージーキャッツは偉大でしたね。
 いまでも生存されているのは誰でしょうか。
 ベースの犬塚さんが、もしかすると長生きかも。
 クレージーキャッツはドリフターズより面白かった記憶があります。
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