保健師は看護師を兼ねていることが多い。それは学校制度による。
保健師になるには、まず看護学校3年を出てから、さらに1年保健師の教育を受けてから、保健師の試験に臨む。だから、ほとんどの保健師が看護師の免許を持っている。
ただし、看護師の免許を持っているからと言って、臨床能力があるわけではない。保健師の元来の仕事は公衆衛生の啓蒙活動といってよい。
細かいことを省くと、多くの保健師は保健所に就職する。そして○○教室とかいうものを開いたりする。原則的に行政にいる保健師には残業がないから、○○教室は昼間開かれる。勢い聴衆は老人か主婦になる。
例えば「子育て教室」だとしよう。最近は主婦でも高学歴者が少なくない。彼女らを相手にして、子育て経験のない若い保健師が「授業」をする。気後れしないだろうかとも思うのだが、しないのである。基本的に保健師は人を「指導」することが好きのようである。
昨日書いたが、看護師は「業務独占」である。意外に思われるかもしれないけれども、保健師は「名称独占」なのである。つまり、保健師と名乗らなければ、誰でも○○教室をやることができる。
中には養護教諭で保健師になる人がいる。養護教諭と保健師の仕事にオーバーラップする部分があるからである。養護教諭の免許をもった人なら、一定単位の研修を受ければ保健師の免許が取れる。むろん、そのようにして保健師になった人には看護師免許はない。
すでに述べたように、保健師には臨床能力がないから、普通、病院は保健師を募集しない。保健師それも行政(保健所)にいる保健師には、家庭訪問のノルマがある。だから、保健師は制服を着て、自転車で町を走り回る。
皮肉な見方をすれば、行政保健師は自転車で町を走り回ることが本当の仕事である。つまり、市民の目に「保健師さんが走り回っている」というように映ることが仕事である。
だって、人口15万人の都市に保健師は10名くらいしかいない。1人で1万5千人を担当できるわけがない。だから個人々々に地道に対応することはできず、せいぜい制服で走り回って、あたかも行政は市民の健康に気を使っていると、市民に思わせることが最重要課題となる。
だから保健師には残業がない。夜、走り回っても、暗くて市民には見えないからである。
ざっと以上の話を懇意の保健師にしたら、「私たちは広告塔か?」と反発しながらも一発で理解した。よくできる保健師さんだった。
保健師になるには、まず看護学校3年を出てから、さらに1年保健師の教育を受けてから、保健師の試験に臨む。だから、ほとんどの保健師が看護師の免許を持っている。
ただし、看護師の免許を持っているからと言って、臨床能力があるわけではない。保健師の元来の仕事は公衆衛生の啓蒙活動といってよい。
細かいことを省くと、多くの保健師は保健所に就職する。そして○○教室とかいうものを開いたりする。原則的に行政にいる保健師には残業がないから、○○教室は昼間開かれる。勢い聴衆は老人か主婦になる。
例えば「子育て教室」だとしよう。最近は主婦でも高学歴者が少なくない。彼女らを相手にして、子育て経験のない若い保健師が「授業」をする。気後れしないだろうかとも思うのだが、しないのである。基本的に保健師は人を「指導」することが好きのようである。
昨日書いたが、看護師は「業務独占」である。意外に思われるかもしれないけれども、保健師は「名称独占」なのである。つまり、保健師と名乗らなければ、誰でも○○教室をやることができる。
中には養護教諭で保健師になる人がいる。養護教諭と保健師の仕事にオーバーラップする部分があるからである。養護教諭の免許をもった人なら、一定単位の研修を受ければ保健師の免許が取れる。むろん、そのようにして保健師になった人には看護師免許はない。
すでに述べたように、保健師には臨床能力がないから、普通、病院は保健師を募集しない。保健師それも行政(保健所)にいる保健師には、家庭訪問のノルマがある。だから、保健師は制服を着て、自転車で町を走り回る。
皮肉な見方をすれば、行政保健師は自転車で町を走り回ることが本当の仕事である。つまり、市民の目に「保健師さんが走り回っている」というように映ることが仕事である。
だって、人口15万人の都市に保健師は10名くらいしかいない。1人で1万5千人を担当できるわけがない。だから個人々々に地道に対応することはできず、せいぜい制服で走り回って、あたかも行政は市民の健康に気を使っていると、市民に思わせることが最重要課題となる。
だから保健師には残業がない。夜、走り回っても、暗くて市民には見えないからである。
ざっと以上の話を懇意の保健師にしたら、「私たちは広告塔か?」と反発しながらも一発で理解した。よくできる保健師さんだった。