必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第06作 必殺仕置屋稼業 第11話「一筆啓上 悪用が見えた」

2017年01月11日 |  第06作 必殺仕置屋稼業



【ストーリー】
板倉屋の女房・お栄は駕籠屋の源造と辰次に絡まれてしまうが、ちょうど現場を通りかかった伊三郎に救われる。
が、伊三郎はその時に辰次に怪我をさせてしまい、腕利きの岡っ引・佐平次によって島送りに。
それから三年、お栄は償いをしようと刑期を終えて帰って来た伊三郎に会いに行くが、そこには因縁ある佐平次の姿も…二人は一旦別れ、後日の再会を約束する。
しかし佐平次は三年前の出来事を反省しており、伊三郎のために宿を手配し、一方、お栄には源造と辰次を使って伊三郎の宿を知らせる。
再会した宿で伊三郎に金を渡しようやく償いができたお栄であったが、これらは全て佐平次の罠であり、お栄は「島帰りの男との不義密通をバラされたくなければ金を出せ」と佐平次に強請られ百両を奪われてしまう。
実は佐平次は十手に物を言わせ、手下の源造と辰次を使ってはあちこちで強請りを働く悪党だったのだ。
これに怒った伊三郎は佐平次を殺そうとするが返り討ちにあって命を落とし、お栄は伊三郎の仇討ちをおこうに依頼する。
佐平次は普段から鎖かたびらを着込む用心深い男であり、しかも彼が殺されては奉行所が黙ってはいない…主水は佐平次を怪しまれず仕置するため一計を立てる。

【知ってるゲスト】
大木実、平泉成、鶴田忍

【名シーン】
①酒好きの医者・良庵
   医者の良庵が間違って中村家を訪ねて来た。
   ついでなので診断を受けた主水に、良庵は飲酒を勧める。
良庵「どうじゃな、一度わしと一緒に一杯付き合ってみんか?」
主水「(嫌そうな顔で)その節はよろしくお願い致します」

↑ドジな医者の良庵。チョイ役かと思ったら、なんとラストで活躍。

②佐平次の最期
   番屋で蕎麦を食べていた佐平次は、市松の竹串で殺される。
   すぐ近くで飲んでいた主水と良庵も騒ぎを聞きつける。
主水「ぼつぼつ先生のお出番ですぜ」
   主水は酔っぱらっている良庵に無理やり検死をさせる。
良庵「こりゃなんだ、心の臓が止まっとるぞ!」
主水「ほう…で、病名は?」
良庵「えっ…病名はな…え~心の臓のほ、発作…」
主水「はっきりしておくんなさいよ!」
良庵「じゃあ、あの、心の臓の発作じゃ!」
   主水は手下に検死報告書を書かせる-病名は「心の臓の発作」。
主水「心の臓の発作か…いやぁ俺も気をつけなくっちゃ」

↑主水は今回は殺しはしないけど、佐平次の殺害を偽装する重要な役目。

↑伝家の宝刀「心の臓の発作」で丸く収まるのが時代劇世界(笑)