必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第09作 必殺からくり人・血風編 第01話「魔窟に潜む紅い風」

2016年11月06日 | 第09作 必殺からくり人・血風編



【ストーリー】
官軍となった薩長が江戸へ侵攻するという噂が広がり、緊迫した空気が漂う品川宿。
幕府は検問所を設け、薩長側の密偵が江戸に入らぬように厳しく監視していた。
その品川宿で飯盛旅篭屋・白濱屋を営むおりくの元に、娘を連れたお国という女が通行手形を用立てて欲しいとやって来た。
しかし手形を買うだけの金もなく、行く当てもないお国は白濱屋で飯盛女として働き始める。
そんなある日、お国の口から薩摩訛りが…おりくたちが事情を調べると-。
お国は夫・脇坂欽之助が江戸の薩摩屋敷に単身赴任中、夫の上役に犯され、その噂は江戸の薩摩屋敷にまで広がってしまっていた。
夫は幕府による薩摩屋敷の焼き討ち(1868年)で大火傷を負ったが、お国はその夫に娘を預け、自らは不貞を詫びて死ぬつもりなのだという。
事情を知ったおりくは「早まったことはするな」とお国に言うと通行手形のお金を渡すが、通行手形を用立てた遊び人の伝八は役人の諸岡らと共にお国を拉致し輪姦、挙句の果てに殺してしまう。
しかし、それを目撃していた男が一人…その男の名は土左ヱ門。
裏稼業で『からくり人』を営むおりくたちが、殺しの現場で助け出した謎の男である。
土左ヱ門はおりくたちの正体に気付くと、お国殺しの下手人の名前を明かすことを条件に仲間に入れろと言う。
おりくも土左ヱ門が官軍の密偵だと見破りつつも、お互い裏の世界で生きる者として土左ヱ門の仲間入りを承諾する。

【知ってるゲスト】
宮本信子、田口計、上野山功一、北見唯一

【名シーン】
①偉そうな婿養子

↑右のおっさんはおりくの亭主(劇中あまり出てこない)。
 婿養子のくせに態度が大きく(主水とは大違い)、仕事もせず公然と女遊びをする。
 よくもまぁこんな美熟女を嫁にしといて女遊びとかできるな…。

②水死体の男
おりく「ダメだねぇ…冷え切っちゃってる。まるで氷みたいだ…」
    おりくはおもむろに着物を脱ぐと人肌で男の体を温め始めた。
    しばらくしておりくは男の頬っぺたを叩く-男は目覚めると笑みを浮かべた。

↑水辺に倒れていた水死体のような男。こいつの正体は一体??

↑草笛さんとこんなに密着!山崎さんうらやましいな。

↑感謝の気持ちか、美人が裸で密着していたからか…このにやけ顔の真意はいかに(笑)

③男の名は!?
    水死体の男は助けられ、白濱屋で傷の治療を受けていた。
新之介「あんたねぇ、名前ぐらい言ったってさ、バチ当たんないんじゃないの?」
直次郎「そうよ、助かったと思って甘ったれるんじゃねぇ、このドザエモン!」
  男「それだ!」
直次郎「あぁ!?」

  男「その土左ヱ門だ、俺の本名は…そう、思い出した…よかった、よかった…」

↑最初の頃のクレジットでは『土佐ヱ門』。
 公式では『土左ヱ門』なので、当サイトではこっちで統一。


④土左ヱ門の優しい嘘
     脇坂欽之助がお国を迎えに白濱屋にやって来た。
     しかしお国はもうここにはいない…。

土左ヱ門「気を落ち着けてよくお聞きください…奥方様は御自害なされましたよ」
  脇坂「自害!?」
土左ヱ門「どんなご事情かは存じませぬが、臨終の際にただ一言『娘には罪はない』、そうおっしゃって。
     お武家様の奥方らしいご立派なご最期でございました」

↑これ以上お国の名誉を傷付けないために嘘を言う土左ヱ門。
 無表情で淡々とした話し方の中に悲しみと怒りが読み取れる。

⑤土左ヱ門、二足のわらじを履く
 おりく「密偵にしちゃあ、少しドジのようだね」
土左ヱ門「密偵!?」
 おりく「天朝様か公方様の方かどっちか知らないけど、お前さん犬なんだろ?
     だからあたしたちの袖の下に逃げ込みたかった…違うかい?さ、名前をお言い」
土左ヱ門「言ったらブスリじゃねぇのか?
     それよりどうだい、表街道を歩けねえってことじゃ俺たちゃ一つ穴のムジナだ。
     …仲間に入れろ、少しは役に立つぞ」

↑幕末らしい洋風なからくり人たちのアジト。
 仲間入りを認められた土左ヱ門は『密偵』と『からくり人』の二足のわらじを履くことに。

⑥からくり人殺しシーン
     おいねは諸岡たちを小屋(お国が殺された小屋)の中に誘い出す。
     殺しのテーマ『血闘からくり人』が流れ、刃物を持った男が闇の中に現れる。
  諸岡「誰だ貴様!」
土左ヱ門「これに見覚えがあるだろ…」
     直次郎、新之介がそれぞれの技で敵を仕留める。
     土左ヱ門は刃物-
お国の命を奪った刃物を使い、諸岡の喉をかき切る。

↑足の指で喉笛を潰す…ぎりぎりできそうな、できなさそうな^^;

↑最初、針がほっぺたに刺さったのかと思ったけど、首筋から体内に貫通したってことなのかな?

↑どざさん=銃のイメージがあるけど、初回は使わなかったのね。