必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第09作 必殺からくり人・血風編 第05話「死へ走る兄弟の紅い情念」

2016年11月13日 | 第09作 必殺からくり人・血風編



【ストーリー】※上段はおりくの過去
かつて、おりくには佐久洋三という許嫁がいた。
しかし七年前、白濱屋の先代(おりくの父、からくり人の元締)が亡くなった時、おりくは白濱屋と裏稼業を引き継ぎ、洋三との関係も自ら断ち切った。
おりくは芳太郎(今の旦那)と結婚し、洋三は新徴組に参加するため京へ上り、以降は行方知れずになる。
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羅紗緬になった恋人を救い出そうと、アメリカ人に斬りかかった攘夷派浪士・佐久紺次郎。
恋人は救出できたものの逃亡の末の心中に失敗し、紺次郎だけ晒し者にされた挙句、打ち首が決定してしまった。
片手落ちの裁きに世間から紺次郎に同情が寄せられ、おりくもまた洋三の弟である彼を気にかけていた。
過去の経緯を知る直次郎は紺次郎救出を提案するが、「私情で仲間を危険に晒せない」とおりくは拒否する。
そんな中、紺次郎の前に洋三が現れた。
おりくとの再会も果たした洋三は、『弟の死を看取り、その後は上野の山に籠り将軍家と運命を共にする』と語る。
その頃、兄弟の姿に心を打たれた町人たちは羅紗緬の斡旋業者を次々と打ち壊し始める。
役人たちは事態を収拾するべく紺次郎の処刑を早めるようだ。
別れてしまった洋三への罪滅ぼしのため、ついにおりくは紺次郎救出を決意する。


【感想】
必殺にしては珍しい殺しのない回です。
兄弟愛+おりくの恋を描いた一本だけど、個人的にはイマイチだったな。
それとこの『からくり人・血風編』、歴史に詳しくないとちょっと難しいような気がする。
時代設定がはっきりしている分、実在の事件や人物がけっこう登場しているんだよね。
今回出て来た『新徴組』も知らなかったし(第1話に出てきた薩摩屋敷の焼き討ちを行ったのが実は新徴組)、初めて見た頃なんてOPナレーションの『佐幕』を知らなかったもんだから、『昨日勤皇 今日砂漠』かと思ってたもの^^;

↑兄弟が一緒になった喜びもつかの間、彼らの運命を案じて泣いてしまうおりく。
 この二人、最後はどうなってしまうんだろう。