必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第04作 暗闇仕留人 第13話「自滅して候」

2016年05月24日 | 第04作 暗闇仕留人



【ストーリー】
将軍家御小姓組の試験が間近に迫った中根家の息子・小一郎。
その母・ちづの心配は息子のライバルである富田平馬の存在だった。
貢と共に小一郎の家庭教師を務める佐島昌軒は、ちづの気持ちを察し、殺し屋・石屋の大吉の名を囁く。
思い余ったちづは、平馬殺しを大吉に依頼する…が、やはり思い止まり依頼を取り下げる。
数日後、小一郎は見事試験に合格するが、それと前後して「平馬を殺した」と石屋の使いがやって来る。

【知ってるゲスト】
山本学、江幡高志、日高久

【感想】
今回のボスは家庭教師の佐島昌軒。
職業柄、腕っぷしは弱そうと思いきや「元は武士」などと言うから剣技に自信があるのかしらと思ったら、なぜか頭突きが得意技でしかも強いという、いい具合に予想を裏切るキャラクターでした。
自分の墓石に激突して自滅するというラストも面白かった。
この昌軒、悪党にしては珍しく金や地位を望まず「恋焦がれる女に自分を好きになってほしい」という、わりと純粋な望みを持っています。
しかしその望みは暴走し、大吉やゆすり屋、悪い金貸しを巻き込む七面倒くさい作戦を立てるんだけど、それをまとめるのは大変なので、今回のストーリー紹介は途中省略となっております。
で、結局最後は半ば強引にちづと関係を持つことになり、それを恥じたちづは自害してしまう(これもサブタイトルの自滅なのだろう)。
ストーカー的ではあったけれども、さほど悪い人にも思えなかったし、もう少しうまい作戦を考えればよかったのになぁ。

【名シーン】
①昌軒vsゆすり屋チーム
   昌軒と彼の雇ったゆすり屋チームは仲違いし、争いとなる。
昌軒「私をただの儒学者だと思っているらしいが、これでも元は武士。
   今のうちに帰った方がいいのではないか?」
 侍「うるせえ!」
昌軒「それほど死にたいのか…」
   昌軒は後ろに走り出し距離を取ると、回れ右して再び前へ突進する。
   昌軒は侍の刀をはじくと、その胴へ頭突き!
   侍は背骨が折れて死亡する。
昌軒「あなたはどうする?」
弥八「小便が…しょんべんが…ちょっと…」
   弥八は脱兎の如く逃げ出す。

↑ちづに恋い焦がれる昌軒は、その思いを柱にぶつける。
 普段から頭をぶつけているのか、柱の凹みがすごい。

↑敵が仲間割れ!予想外の展開。

↑頭突きで砕ける背骨。レントゲン映像付き。

↑昌軒の強さにびっくり仰天!げじげじ野郎の江幡さん。

②主水と弥八の漫才

↑ただでさえちっちゃい江幡さんと、ただでさえ顔の長い藤田さん。
 こうやってみると差がすごい!(笑)

③大吉&貢(&半次)vs昌軒
   大吉に自分の墓を頼んでいた昌軒。
   半次はその墓の元へ昌軒を案内するが、死ぬ日付が今日になっている…。
   いぶかしがる昌軒の前に貢が現れる。
昌軒「そうか、貴様も仲間だったのか」
   続いて現れる大吉。
   昌軒は後ろに走り出すが、その先には半次が。
半次「どこ行くんだお前、向こうだ、向こうだ!」
   構わず突っ込んで来た昌軒に撥ねられ、半次の腕は血まみれに!
   昌軒は回れ右をして貢たちに突っ込んで来る。
   貢の撥攻撃は耐えるが、大吉に足を引っかけられ墓石に激突する昌軒!
   大吉はトドメの心臓握りで昌軒を倒す。

↑戦いを観戦していた半次が受難。

↑お墓の日付通り死んだ昌軒。南無~。