必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第09作 必殺からくり人・血風編 第09話「小判が眼をむく紅い闇」

2016年11月13日 | 第09作 必殺からくり人・血風編



【ストーリー】
江戸に進軍する官軍に対し、徳川を見捨てた商人や地主たちは資金の援助を始めていた。
廻船問屋・湊屋も官軍の源田に要求された三千両を差し出すが、湊屋が徳川にも献金していたことを理由に、源田は主人の善右衛門を斬り殺してしまう。
善右衛門の弟・儀兵衛は店の存続を第一に考え、兄は押し込み強盗に殺されたことにして真相を隠し、葬儀にやってきた兄の妾・加代にも手切れ金を渡して体よく追っ払うと湊屋の新たな主人となった。
真相を知った土左ヱ門は官軍の陣に向かうが、源田という隊員は存在しない…。
どうやら源田は官軍を騙った偽物だったようだ。
その頃、儀兵衛は不良娘・おさよを愛人にして楽しんでいたが、そこに源田がやってきた。
実は先の湊屋の騒動は儀兵衛が店と三千両を手に入れるために仕組んだ芝居で、官軍役として雇われていた源田は分け前を要求にやってきたのだった。
儀兵衛は、その場にいて秘密を知ってしまったおさよと、邪魔になった源田を始末させるが、この儀兵衛の悪事は湊屋を見張っていた土左ヱ門に全て知られることに。
からくり人たちは儀兵衛一味を始末し、奪われた三千両を取り返すことができるか?

【知ってるゲスト】
菅貫太郎、石山律雄

【感想】
今回は被害者が実質二人いるんだけど、一人目が上のストーリーで説明した善右衛門。
もう一人の被害者・おさよは『秘密を知ってしまった』から殺されるんだけど、状況からして本当に秘密を知ったのかよく分からないままいきなり殺されて『えっ、なんで殺されるの?』と思いました。
まぁ、おさよは悪党&クソビッチなので殺されてもあまり同情ができないんだけどね。
ストーリーの本筋におさよが絡みにくいので、あんまの武に関しても上のストーリーでは全く触れませんでした。
おさよの兄(これも悪党)が武の隠し金に手を出して死ぬシーンなんかも、ほとんど説明がなく詳細は不明。
『金の隠し場所』をテーマに、ストーリーやコメディシーンが展開されるのは面白かったけど、もう少し話が分かりやすければよかったな。

【名シーン】
①今回のゲスト

↑クソビッチおさよ役の女優さんはポルノ女優だそうで、サービスシーンもあり。
 『レイプの女王』と呼ばれていたらしいが、なんつー呼び名だよ(笑)

②土左ヱ門殺しシーン
三千両の隠し場所-それは善右衛門の棺桶の中だった(ちなみにご本人は床下)。
三千両を確認しようと儀兵衛たちが棺桶を開けると…。

↑水死体やら土葬死体やら…死体の真似が得意な土左さん登場!

③三千両の隠し場所は?
    悪党たちがいなくなり、三千両は加代のものに。
    しかし、あまりの大金で加代も受け取りに困ってしまう。
    官軍や幕府に献金するわけにもいかず、頭を抱えるからくり人たち。
おりく「お加代さんが安心してお金を受け取れるようないい隠し場所を考えてあげること。
    でも…はぁ~どこへ隠すか、これちょっと難しいけど」
 土左「…もう一回埋めるか」
    土左ヱ門のナイス(?)アイデアに呆気にとられる一同。

↑さらりとうまいことを言った土左さん。

↑おりくさんも思わずニヤケ顔に。

④今回のギャグ要員・おたね

↑ストーリー外のギャグ要員としてラストを飾るおたね。
 なんと次回はこの人が裏ヒロインに。