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獅子窟寺 観音岩

2014-01-25 20:49:13 | 日記

交野地方には、磐座神社をはじめとして巨岩が多い。
それらの巨岩を磐座と呼ぶ。
磐座とは、古く、その岩にカミが降臨するとされた霊地で、そこにカミを招いて祭祀が繰りかえされることから、その巨岩自体も神聖なものとして崇拝された。
本堂左に数個の巨岩が重なりあった磐座がある。
当地の磐座の中心となるもので、金剛般若窟あるいは獅子宝窟と呼ばれる。伝承では、「弘法大師が私市の観音寺で修行されていたとき、ある夜、山の手に光明が輝いた。
夜が明けて山に登り、獅子窟寺の獅子の窟で仏眼尊の秘法を修されると、大空から七曜の星(北斗七星)が、星田の高岡山にある星の森、光林寺の森、妙見山の頂きの3ヶ所に降ってきた」(星田妙見縁起)とあり、大師が仏眼の秘法を修せられた地が、この磐座だという。
注連縄を張った磐座の前に宝篋印塔を置くもの、隙間に石仏が置くものなどがあり、当磐座が単なる自然現象としての岩場ではなく、聖なる霊地であることを示している。
本堂の周りにも幾つかの磐座が座っている。
これらもまた、カミが坐す霊地として崇拝されていた磐座であろう。


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