酒船石遺跡の北西に位置する謎の石造物。
1999年発見された。
全長2.4m、幅2mの亀形を呈する。
顔を南向きにして据えられていた。
丸く彫られた両目、4本の指の表現が施された両足が特徴的である。
甲羅部分は円形の凹型になっており、水を溜める仕組みであったことがわかる。
水は鼻の穴から甲羅部分に流れ込み、V字状に彫り窪められ表現された尻尾の部分から流れ出すようになっている。
亀形石槽のすぐ南側には小判形(船形)に彫り込まれた水槽を有する石造物が、さらに南側にこれら石造物に水を供給していたと思われる湧水施設がみつかっている。
斉明天皇が信仰した道教の世界を表す両槻宮の一部ではないかとか、政治を占う施設とか、身を浄める場所とかさまざまな説がある。
出土した土器などから7世紀中頃~10世紀の間にかけて利用されていたことが確認されている。
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