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水上勉原作「飢餓海峡」

2021年12月09日 | 土を喰らう十二ヵ月(2022年公開)

朝日新聞に水上勉の代表作「飢餓海峡」が紹介されました。

水上勉について自分の昔の記憶に間違いがないか、ネットで検索していたら、色気のある二枚目作家と書かれていました。そう言われていたとは知りませんでしたが、意外に思ったジュリーへの役のオファーがわかった気がします(^^)  水上勉の隠し子?騒動とかで、マスコミが騒いでいた記憶があるので、やはりモテた方なんでしょう。(その生き別れた息子さん、あの長野の「無言館」を作った人なんですって、へぇ〜)

    

水上勉は、私が中高生の時にはすでに文壇の重鎮で、ベストセラーを連発し、作品は映画化も多数。読んでいなくても本の題名なら知っている、日本人なら読むべき作家、という位置づけであったと思います。今から思えば、推理小説が好きな、親の影響もあったのかもしれません。

中高生の時には学校の図書館で借りて、代表作と言われる有名な作品だけは何作か読みました。(雁の寺、五番町夕霧楼、飢餓海峡、越前竹人形など)悲しく哀れな女の一生を描いたものも、多かったです。

その代表作と言われるのが、推理小説の「飢餓海峡」。底辺を這う人々の壮絶なドラマの読後感はズッシリと重たく暗い。けど「土を喰らう十二ヵ月」のエッセイとは違う、水上勉の小説を読んだことが無いと言われる方は、一度手に取られてはいかがでしょう。

そして「飢餓海峡」は何度も映画化、ドラマ化されていて、三国連太郎主演の映画や、1978年の若山富三郎さんのドラマも見ました。このドラマ版では、源氏物語で女三宮を演じた元ジュリーファン、ドクターXにも出ている藤真利子さんが代役でヒロインになり、一躍有名になったエピソードも忘れられません。

今回、wikiで調べていたら、1988年にショーケンが主演でドラマ化されていて、それは全く知りませんでした。重みや凄みのある三国、若山に比べたら、現代的でスマートなショーケンはどんな演技をしたのかと思いました。

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