武器術雑感

五時に目が覚める。
短い雨が気紛れに降るので、外出を控える。
雨の合間に、狭い庭先で木刀の素振りと、ヌンチャクを軽く振る。
久しぶりに杖(じょう)も振ってみた。
どの武器も、扱い方を正規に修めたものはない。
指導を受けた経験はあるが、ほとんど我流である。

近年、杖の効用が、甲野善紀氏あたりの影響であろうか、見直されている。
私も振ってみて、一番体の運動に、いい手ごたえを感じるのが杖である。
体術系の武道も、武器の稽古法を取り入れると、
今までとは異なる身体感覚が磨かれて良いのではなかろうか。

以前に参加した合気道の稽古会では、稽古始めに居合をやっていた。
驚いたので、師範の先生に理由を伺った処、
剣の理合と体術の理合の一致ということを述べられていた。

私は、柔道や合気道の受身の、ドタンバタンが苦手である。
目が廻ってきて、吐き気がしてくるのである。
あまり体質に合わないようである。

今年に入ってから、武道と縁が遠のいてしまっている。
琉球空手でも習いたいと思うのだが、
近所にその手の道場はなく、(月謝が高いことも多い。)
また鬱病のせいなのか、もう一つ気が乗らない。

少し、公営のスポーツ・ジムにでも通って、
体の「気」を入れ替える必要を痛切に感じている。

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