脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

「定額給付金」を考える。

2009年04月10日 09時28分03秒 | 社会時評
今週の月曜日、区から定額給付金の支給申請書が届いた。
住所・氏名・電話番号と預金口座を記して、即日郵送したが、
用紙には、口座振込みを原則として支給するので、預金口座の
ない人は口座を開設するようにと記されてあった。
(但し、現金支給も認めてはいる申請様式ではある。)

定額給付金については、内需経済効果は焼け石に水程度だろう。
政治的には選挙前のパフォーマンスにも見える。
だが、これにより住民票ー世帯主と家族ー預金口座という繋がり
における膨大で正確な個人情報が一挙に国及び自治体に収集される
わけである。

もちろん、個人は複数の預金口座を持つし、受給辞退者等について
は収集漏れとなるが、この生きた情報は納税や警察捜査等の際には
有用となるだろう。納税者番号制度等、国民管理番号が振られて、
政治・行政の住民管理の基本情報として転用される可能性はあろう。

この提供情報から漏れる個人となると、辞退者以外には、在留資格
のない外国人や失踪者、犯罪逃亡者、密入国者、架空口座の名義人
あるいは既に死亡している個人がいて、その口座が動いているよう
なケースなども洗い出しが出来るのかも知れない。

天下の愚策かのように言われている「定額給付金」であるが、
私はあながちそうとも言えないものと予感する。
マネーロンダリングや振り込め詐欺の犯罪捜査に使われるのなら、
それも良いかもしれないが、国家や自治体が個人情報を蓄積して
管理・監視の社会に傾斜していくのなら、警戒が必要である。

つまり「定額給付金」とは、私の場合12,000円貰えるが、
この金額で個人情報をお上に差し出した、情報提供料金なのでは
なかろうか。経済・福祉政策的に特別な給金を頂いたのではなく、
個人情報の売買行為に過ぎないのだと思う。その対価の支払いを
受けるに過ぎないのである。

おめでたい話でも、ありがたがる事でもないのである。
国家的な情報戦略なり、それなりの打算があっての「給付金」だろう。
私は、ビンボーなので個人情報を相手を信頼して売ったつもりだが。
些か穿った見解を記しましたが、皆さんは、どうされるでしょうか?






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。