脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

全ては繰り返される。だが、同じ反復は一つもない。

2010年07月31日 09時31分06秒 | 随想
窓‥‥、ウカンムリに「公」の「心」とは‥‥。
空‥‥、「穴」の「工」事?

晴れた夏の空。
窓は明け放つ者たちと、瞳を分かち合う。
空に向かって、開け放たれた窓なら、
そのどれもが、美しい瞳をもつはずだ。

夏の空には、いつも、「何か」がある。
それは予感に満ちていて、心が躍るプレビュー。

朽ち果てた町工場の窓は、その瞳に、
老主は何度、この夏空を見上げたことか。

老工場は解体されて、
空を切り取り続けた窓も無くなる。
親子が共有した瞳は、遠い過去へと失われ往く。
残された老主も、やがては空へと旅立ち、
そして、いつの日にか、この私も。

けれど、夏空は永遠である。

空とは永遠に現在であり、希望である。
希望とは、若者だけの特権ではない。
生とは、一瞬一瞬が繰り返される、永遠の希望である。





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