「トト子ちゃん」と言っても、若い読者の方には分からないであろう。
昭和30年代に人気があったマンガ、赤塚不二夫の『おそ松くん』
に登場する美少女キャラである。
たまたま『おそ松くん』を入手したので、読んでいたのである。
初めてこのマンガを少年サンデーで見たのが、幼稚園時代だった。
近所の床屋の順番待ちの席で見かけて、魅入られたものである。
今日読み返すには、素朴に過ぎるコメディー・マンガかと思い
きや意外と面白く、やはり赤塚作品はキャラの表情が愉快で、
また土管の転がる空き地風景など、時代モノの懐かしさから、
ついついはまってしまった。
そして、ハッとしたのが、トト子ちゃんの存在感である。
トト子ちゃんは、魚屋の娘であるが、都会的なスラリとした美少女
であり、おそ松以下六つ子のアイドルであるが、私は覚えてなかっ
たが、お兄さんがいてボクサーを目指しているという設定だった。
トト子ちゃんは怒ると、おそ松たちのボディーにアッパーのような
パンチを繰り出すのだが、そんなに男勝りなキャラだったとは、
私の記憶やイメージからは、その部分はスッポリと抜けていた。
かつて、当ブログに異性への憧れのイコンとしての「岡崎友紀」に
ついて記したことがある。(※ 現在の彼女は別モノである。)
ヘアーバンドとリボンが似合うカワイイ、トト子ちゃんだが、
自分でも今まで気づかなかったが、岡崎友紀以前の、異性のイコン
として「トト子ちゃん」が、私の裡には存在していたようである。
つまり、私の異性タイプのアルケー(始源)がトト子ちゃんにあり、
岡崎友紀を経由することになったという話である。
これは私個人の心的偶有性なのか、同世代にどれ程一般性がある
ものかは全く不明である。
私よりも年下の40代では、『銀河鉄道999』のメーテルさんを
異性偶像として挙げる男女が存在することは知っている。
男の同性偶像ならば、『あしたのジョー』の矢吹丈、今日なら
『北斗の拳』のケンシロウという処だろうか。
日本のアニメやマンガが文化コンテンツとして国際化しつつある
が、現代人にとって、マンガのアイドルやヒーローが個人の内面
形成に与える影響は、本人が気づかないだけで、実は、かなり根
深く、実生活の有り様をさえ、無意識に規定し続けているのかも
知れない。この当たりは今後、大いに学究されるべきである。
注:掲載画像は、読者への参照のみを目的とした引用であり、
出典は『おそ松くん』(竹書房文庫)の第五巻14ページである。
昭和30年代に人気があったマンガ、赤塚不二夫の『おそ松くん』
に登場する美少女キャラである。
たまたま『おそ松くん』を入手したので、読んでいたのである。
初めてこのマンガを少年サンデーで見たのが、幼稚園時代だった。
近所の床屋の順番待ちの席で見かけて、魅入られたものである。
今日読み返すには、素朴に過ぎるコメディー・マンガかと思い
きや意外と面白く、やはり赤塚作品はキャラの表情が愉快で、
また土管の転がる空き地風景など、時代モノの懐かしさから、
ついついはまってしまった。
そして、ハッとしたのが、トト子ちゃんの存在感である。
トト子ちゃんは、魚屋の娘であるが、都会的なスラリとした美少女
であり、おそ松以下六つ子のアイドルであるが、私は覚えてなかっ
たが、お兄さんがいてボクサーを目指しているという設定だった。
トト子ちゃんは怒ると、おそ松たちのボディーにアッパーのような
パンチを繰り出すのだが、そんなに男勝りなキャラだったとは、
私の記憶やイメージからは、その部分はスッポリと抜けていた。
かつて、当ブログに異性への憧れのイコンとしての「岡崎友紀」に
ついて記したことがある。(※ 現在の彼女は別モノである。)
ヘアーバンドとリボンが似合うカワイイ、トト子ちゃんだが、
自分でも今まで気づかなかったが、岡崎友紀以前の、異性のイコン
として「トト子ちゃん」が、私の裡には存在していたようである。
つまり、私の異性タイプのアルケー(始源)がトト子ちゃんにあり、
岡崎友紀を経由することになったという話である。
これは私個人の心的偶有性なのか、同世代にどれ程一般性がある
ものかは全く不明である。
私よりも年下の40代では、『銀河鉄道999』のメーテルさんを
異性偶像として挙げる男女が存在することは知っている。
男の同性偶像ならば、『あしたのジョー』の矢吹丈、今日なら
『北斗の拳』のケンシロウという処だろうか。
日本のアニメやマンガが文化コンテンツとして国際化しつつある
が、現代人にとって、マンガのアイドルやヒーローが個人の内面
形成に与える影響は、本人が気づかないだけで、実は、かなり根
深く、実生活の有り様をさえ、無意識に規定し続けているのかも
知れない。この当たりは今後、大いに学究されるべきである。
注:掲載画像は、読者への参照のみを目的とした引用であり、
出典は『おそ松くん』(竹書房文庫)の第五巻14ページである。