匿名ブログとは、国会で問うに値するか？

春だから眠いのか、その他の病気なのか判らないが、体調が悪い。
首筋がだるく凝っていて痛み出すと、胸まで苦しくなるのである。
試しにバイアスピリン(血栓予防薬)を飲んだら、一分でスーッと楽に
なった。問題は心臓なのか、首の血管にも狭窄があるのだろうか？

昨年の一月と三月に心臓カテーテルをやって以来一年経つが、胸に苦
しさを覚えたのは、初めてである。もうしばらく様子をみて、悪化す
るようだったら、医者に行くつもりでいるが‥。

ところで、先刻国会で話題となった「保育園落ちた日本死ね！！！」ブ
ログというのを見た。ブログというより、一回性の気まぐれな投稿みた
いだが、どうしてこれが国会でガチに採り上げられたのか、不思議であ
る。こんな政治不信・政策不満の投稿など、いくらでもあるだろうに。

「何なんだよ日本。
　一億総活躍社会じゃねーのかよ。
　昨日見事に保育園落ちたわ。
　どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。」
(ブログ「保育園落ちた日本死ね！！！」から引用。)

とご自身の身の上と、保育園不足・待機児童問題に不満をぶちまけている
書き込みである。オリンピックに無駄なカネ使うなら、保育園作れ！等、
ご意見御もっともである。私も同じように思う。ただそれだけである。

いや、批判の内容のことよりも、この作者不明のおそらくは市井一個人の
匿名ブログが、どうして国会のような場で、総理大臣まで引っ張り出し、
討論の的になってしまうのか？　書き手は育児問題の当事者なのだろうが、
個人ブログの書き込みが、国会で問題になるという事態の方が、余程トピ
ックである。

政権・政策批判に繋げるべく、仕掛人がいたのだろうか等々、つい穿って
しまう。それにしても、ブログで政治への意見だか不満を表明・開陳した
ら、国会で叩かれる、問題にされる、責任を問われるが、今後の流れなのか？？　電波停止のマスコミ叩きだけでなく、ミニコミまで「叩き」の射
程に入ったら、誰も、本音でモノを言わない社会になるだろう。

アベノミックスという経済改革や、「一億総活躍社会」の掛け声とは裏腹
に、保育と親の就職問題だけでなく、「ふざけんな日本。」「まじいい加
減にしろ日本。」的な、社会・個人上の事象は、他にも巷にあふれている
のかしれない。

ブログだの新聞の投書欄にどう書かれるかだけでなく、為政者は生活する
ヒトビトの普通の日常に眼差しを注ぎ、そこに問題を探る態度を、常に忘
れないで欲しいと思う。