無差別テロにも、無差別爆撃にも、大義はない。

今日の雨降りの土曜日、循環器内科(心臓血管系)の定期検診で大学病院に行
った。待合室でＴＶを見てたら、パリで大規模なテロ事件が勃発したようで、
死者は１２０名だのと報じていたので、ビックリした。

下手人はＩＳだかのイスラム過激派だろうが、それにしても先進国の首都で
組織だった同時多発テロが敢行されるという事態には、東京も対岸の火事で
は済まないと思う。東京オリンピックはテロリストの格好の標的かもしれな
い。

先頃の安保法制も、対中国との国家紛争や戦闘よりも、現今の国際政治的な
脅威としては、イスラム系の個別テロの方がより現実的なのに、国会も国民
の多方も「イスラム」という無法勢力については、どこか未だピンボケな捉
え方しか出来ていない状況ではある。

私自身も、イスラム過激派が日本に大規模テロを行うという感覚、その恐怖
や不安感は実感としては持ってない。だが、今回のフランスでの出来事は、
アメリカの９・１１テロにも比肩する程の、脅威と驚異を感じた。これから
年末・年明けにかけて、中東を巡って極めて危険な臭いがする。



冒頭にも記した通り、今日は大学病院で検診だったのだが、先日区の無料健
診(他の医療機関)で胸部Ｘ線を撮ったら異状があったので、ここの内科の先
生にお尋ねしてみた。「右肺尖部胸膜肥厚」と所見があり、呼吸器疾患の疑
いで要検査となっている。

内科医の先生は循環器内科がご専門なので、どうも肺の症状はよく判らない
かのようで、とにかく来週、胸部のＣＴを撮って調べることになった。よく
喉に絡んだり胸がむせることがあるのだが、そういう問題でもないらしい。
タバコ辞めたのに、呼吸器系に病気があるのだろうか？　本当に歳を取ると
病気って増えるものだと思う。そして‥、カネも出て行く。

先進国だって一般国民・庶民なんてのは、ほとんどしがない存在である。偉
大なる「神」の名において命懸けでテロを行う対象としては、宗教的な大義
も霞む程の存在感しかないのである。

無差別テロにも、無差別爆撃にも、大義は成立しない。だからこそ、そこに
あたかも大義だか正義があるかのように、狂信か或いは捏造が繰り広げられ、
勝者の歴史という政治的幻影が創作され、「正史」に語り継がれるのだろう。