4月から岩手県立美術館を皮切りに、生誕100年を記念して日本の近代洋画に重要な足跡を残した松本竣介の際規模な回顧展が開催されてきましたが、世田谷美術館が最後の巡回展となります。
松本竣介というと戦時下という過酷な社会状況下の中で、実直に自己の造形を追求し、画壇とは一線を画した独自の画風で現在でも人気の高い画家です。36歳という若さで夭折し、道半ばでしたがその画業は幅広く、アカデミズムとは対極的な孤愁のリリシズムを感じさせます。
明治12年に東京で生まれた竣介は、父の仕事の関係で岩手県花巻市に一家で移住します。13歳のときに病気で聴覚を失ったことをきっかけの一つとして画家を志します。17歳のときに上京し、兄とともに現在の西池袋で生活を始めます。
上京後は、舟越保武や麻生三郎ら多くの芸術家との交流を通じて制作に取り組み、妻の禎子とともに雑誌を発行するなど、文芸活動にも力を注ぎました。
本展は、初期から晩年にいたる都市風景や自画像をはじめ、「Y市の橋」「鉄橋付近」「ニコライ堂」などの代表作を中心とする油彩画120点が展示されます。
◆松本竣介展/宮城県美術館・開催中~9月17日 島根県立美術館・9月29日~11月11日
世田谷美術館・11月23日~13年1月14日
☆山本冬彦が選ぶ珠玉の女性アーティスト展
コレクター歴30余年のアートソムリエとして、アート普及講演やギャラリーツアーを精力的に活動されている山本冬彦さんならではの企画である、現在活躍中の女性アーティスト26人の新作展です。
現在、一つの魅力ある分野となっているイラストアートの幅広い表現など、今の感性が光る内容となっていますので、気軽に立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
・9月5日~9月11日/銀座三越8階ギャラリー
松本竣介というと戦時下という過酷な社会状況下の中で、実直に自己の造形を追求し、画壇とは一線を画した独自の画風で現在でも人気の高い画家です。36歳という若さで夭折し、道半ばでしたがその画業は幅広く、アカデミズムとは対極的な孤愁のリリシズムを感じさせます。
明治12年に東京で生まれた竣介は、父の仕事の関係で岩手県花巻市に一家で移住します。13歳のときに病気で聴覚を失ったことをきっかけの一つとして画家を志します。17歳のときに上京し、兄とともに現在の西池袋で生活を始めます。
上京後は、舟越保武や麻生三郎ら多くの芸術家との交流を通じて制作に取り組み、妻の禎子とともに雑誌を発行するなど、文芸活動にも力を注ぎました。
本展は、初期から晩年にいたる都市風景や自画像をはじめ、「Y市の橋」「鉄橋付近」「ニコライ堂」などの代表作を中心とする油彩画120点が展示されます。
◆松本竣介展/宮城県美術館・開催中~9月17日 島根県立美術館・9月29日~11月11日
世田谷美術館・11月23日~13年1月14日
☆山本冬彦が選ぶ珠玉の女性アーティスト展
コレクター歴30余年のアートソムリエとして、アート普及講演やギャラリーツアーを精力的に活動されている山本冬彦さんならではの企画である、現在活躍中の女性アーティスト26人の新作展です。
現在、一つの魅力ある分野となっているイラストアートの幅広い表現など、今の感性が光る内容となっていますので、気軽に立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
・9月5日~9月11日/銀座三越8階ギャラリー