坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

こども展 名画にみるこどもと画家の絆

2013年12月31日 | 展覧会
少し変わった視点の展覧会が、4月から東京で、7月から大阪で開催されます。
どれも子どもを中心にした作品ばかり。西洋近代美術の流れを、家族を描いた作品で辿ろうとするものです。
モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソなど巨匠たちの作品が並ぶなかで、これまで日本であまり紹介されていない画家、デュビュッフ一族や、ポール・マテイらが含まれ、興味深い内容となっています。
〈どれも可愛い子どもたち〉というキャッチフレーズですが、掲載のポスターのルソーやピカソの子どもを描いた作品は、うーん可愛いというのではなく、やはり自己のスタイルに結び付けた個性的な作品も楽しめます。
単なる子どもの絵を並べたというだけでなく、西洋近代美術史の家族を中心にしたテーマの重要性を伺えます。

◆こども展 名画にみるこどもと画家の絆/4月19日~6月29日/森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)
 ・大阪市立美術館/7月19日~10月13日

*今年は、あまり投稿できませんでしたが、来年は少しペースをあげながら
 ダイアリーではなく、マンスリーにならないようにしたいと思っています。

 どうぞ皆様にとって、来年が良い年になるようにお祈りいたします。

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