坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

印象派を超えて 点描の画家たち

2014年01月01日 | 展覧会
東京展は、昨年の秋に開催され終了しましたが、本展は、明日から広島展、2月末から愛知展に巡回します。
国立新美術館でご覧になった方もいらっしゃrでしょう。
ゴッホの優れた所蔵作品で知られるオランダのクレらー=ミューラーの特別協力のもと開催されている本展の興味深い点は、印象派の筆触分割を理論的に進めて、光学的な研究のもとに、推し進められた点描画家、スーラ、シニャックを、ゴッホは関心を深くし、印象派、新印象派の筆触分割を自己の絵画へ応用していった経過が良く分かる後世になっています。
そして、そこから新印象派の理想の究極の帰結として、モンドリアンへと展覧を進めています。
美術館展の構想の姿勢がでた良い展覧会でした。


◆印象派を超えて 点描の画家たち/1月2日~2月16日/広島県立美術館
 ・2月25日~4月6日/愛知県美術館

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