いいたい放題

 右でも左でもない風来坊が、社会・経済・政治などの問題について、
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中国に自由はないのか

2006-12-03 | Weblog

 「中国からのウイグル独立を掲げる国際組織「世界ウイグル会議」(WUC、本部・ミュンヘン)は27日閉幕した総会で、米国在住の女性人権活動家で、今年のノーベル平和賞候補にもなったラビア・カーディル氏を総裁に選出した。これに対し、中国の司法当局は、身柄拘束してきた中国在住の同氏の実子2人に懲役7年の実刑判決などを下す事実上の報復措置に出た。」

 産経新聞のサイトにあった11月29日の記事だ。
 続けてこうも書かれている。

 「同氏は26日に全会一致で総裁選出されたが、新疆ウイグル自治区の裁判所はこの直後の27日、「脱税罪」で逮捕、起訴されていた同氏の息子、アリム氏に懲役7年、罰金50万元(約750万円)▽カハル氏に罰金10万元(約150万円)の判決をそれぞれ言い渡した。」

 そして、カーディル氏の見解を記している。

 「カーディル氏は、UHRPを通じた声明で、「息子たちは無実だ。有罪判決も治療名目の保釈も、すべて私の総裁選出に関係している」と述べ、中国による人権侵害を激しく非難した。」

 中国共産党が国内でどのような思想弾圧・宗教弾圧をしているかは不透明なのだが、弾圧をしていることは間違いないし、共産党指導者と呼ばれている人々に対する優遇措置には、目を疑いたくなる。最近、中国でも墓地が復活しはじめたが、一般民衆の墓域はかなり小さいというのに、共産党の上層部の人物の墓域は広く、その権力を象徴するかのように大きなものだと、ネット上のサイトに写真入りで出ていた。
 ウイグル地区での人権侵害は、ほとんど情報が流れてこないのだが、共産党のチベット仏教に対する異常なまでの宗教弾圧は、インドにあるチベットの独立政府のサイトに詳細に記されている。事実、ダライラマは身の危険を感じているから、未だにチベットに帰ることが出いない。
 中国は共産主義に名を借りた帝政を敷いているのだろう。
 国家主席の椅子は、政争に勝った者が座る玉座なのだろう。
 以前に、中国人が語っていた政治家の意識に関して記したが、共産党一党独裁というのは、マルクス-レーニン主義を実現するための者ではなく、ごく一部の権力者によって13億と言われている国民の頂点に立ちたい人間の独裁なのだろう。国家主席は国民の選挙で選ばれるわけではない。
 このことからだけしても、人民主義でも共和制でもないことは明らかであるのに、国名は「中華人民共和国」だ。一方では巨万の富を手にしている国民がいるかと思えば、片方には鉛筆もノートもない子供たちがいるのは事実だ。そして、そうした貧富の差、行政から受ける恩恵の差を、中国共産党は隠し続けている。そして、自らの立場を危うくするような宗教に対しては、密室の裁きが行われている。
 こうした前時代的な国家が国連安全保障理事会の常任理事国になっている。
 日本だけでなく世界は、もっと中国の本当の姿を知るべきだ。
 日本聖書協会の総主事が中国に招かれて、いくつかの会合に出た後に帰国した時、「中国にも信教の自由はある」と公言したとキリスト教関連の新聞に出ていたが、何を見てきたのだ。まさか、どこかの国の総理大臣のような「おもてなし」を受けたわけじゃないだろうが、案内されるままに訪れたところや、紹介された人々と話をしてきたんだろうな。確かに、日本の社会では、こうした「お利口さん」が社会的地位の高い仕事をすることが多い。しかし、「中国にも信教の自由はある」という発言の奥には、チベットに関する知識は皆無だということを露呈している。

 中国は何のために大型の原子力潜水艦を建造したのか。そして、その原潜で日本の領海内には入り込んだのか。まさか、日本やアメリカに、自国の原潜の音紋データを教えるためだったとは思えない。むしろ、弾道ミサイルと発射できる原潜を複数隻保有していることを誇示したかったのだろう。中国共産党のしそうなことだ。そして、中国は少なくとも巡航ミサイルを制作中だろう。巡航ミサイルの推進装置には、日本製のジェットエンジンが使われているが、それと同等のものを作ろうとして躍起になっているのだろう。そうした中国政府が現在行っている内政に関して何の知識もなく、「中国にも信教の自由がある」と発言した人物がキリスト教界にいるということに、筆者はものすごく驚いている。もっと言わせてもらえば、開いた口がふさがらない。それとも、彼は日本を中国に売ろうとしているのか?日本で印刷した中国語聖書を、中国共産党政府に認可された教会に通っている人々だけに配ろうとでも言うのか?
 おいおい、それって「売名行為」ってヤツじゃないのか?

 かつて中国の武装警官は日本の領事館の中に無断で、制服のまま入り込んだよな。もうほとぼりが冷めてしまったのか?あの時、日本の領事館の入口に中国はバリケードを作ったよな。それを見て憤慨した日本人は何割位いたのだろう。
 「触らぬ神に祟りなし」「沈黙は金」とか考えて、ジッと黙っていた日本人はそれくらいいたんだろう。民主主義・自由主義ということを一番考えられるはずの、日本のプロテスタント教会も地に落ちてしまっているようだな。「福音を語る」とか言いながら、その福音は弱者や少数者のことからは一切、眼を背けているらしいな。結局、日本のキリスト教はエリートの宗教だったな。
 そうした意味では、中国共産党と同じだな。
 彼奴ら自分たちの地位と権力と富を守ることしか考えてないからな。中国にある自由は、共産党員が身勝手で気ままでいることが出来る「自由」だけだろ?

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