ユキはまず声に出して何事もアピールする性格の子です。いいこいいこして欲しい時も、「みやあー!」(注;『あ』が一番高いイントネーションです)と甲高い声で鳴きながら、同時にゴロゴロ言ってはおでこをゴツンゴツンと私の手やすねなどにぶつけてきます。すねに来るときなどはちょっと痛いくらいの勢いです。
ボディーランゲージを含め、彼女にしては分かりやすい表現だと思います。
まず、こーんな上目遣いの顔をしながら、なんとなく視線を私の目からははずしつつ近づいてきて、すぐよこに立ってじいーっと私の方を見ています。そしてそのうち、そこに静かにうずくまって、静かにゴロゴロ言っていいこいいこしてくれるのを待っています。
こういう時は何故か控えめなので、いじらしくなってしまったりします。
何かして欲しい時も、それぞれによって表現の仕方が違うんだなぁと思うと同時に、それが自然に理解できるようになった自分に、猫と生活してきた時間を感じて嬉しくなります。
飼い始めた頃は、飼育書に書いてある「こういう時はこういう動作をします」という表現をひとつもやってくれないので、何が言いたいか全く分からず不安におもったときもありましたが、一緒に暮らすうちにそういう事は越えたところでお互いの気持ちがだんだんわかってくるものなんだなぁとしみじみしたりする今日この頃です。