毎年このくらいの季節になると、家族で3年前の事がよく話題になります。
つきが1歳の夏。この年はとても暑く、家の外は朝からいろんな虫がぶんぶん飛び回っていました。
中でも「招かざる客」が来たのが8月に入ろうとしていたある日。数日前から洗濯物を干す私に一瞬目に入らないくらいの高速で突進してくる黄色い物体がありました。いやな予感はしていたのですが、その存在はどうも我が家の周りをテリトリーとして巡回している兵隊のようでした。
キイロスズメバチ。スズメバチの中では小柄ですが、その凶暴性は他の仲間よりも強いとされ、こちらがちょっかいを出さなければ大人しい蜜蜂などと比べて、何もしてないのに人間にもおそいかかってくるやっかいなヤツです。日に1回見るか見ないかの存在ではありましたが、近くに巣ができたとなるととても危険です。
それがある日、雨戸をあける際に1匹家の中に入り込んできてしまいました。
1度目は近くにあった雑誌で応戦し、(ものすごく攻撃してくるのです)即刻窓から出て行ってもらうことができたのですが、2度目は入り込んでいるのに数十秒気がつきませんでした。
雨戸を開けて部屋から出ようとしたとき、窓際で「ブーン」という嫌な羽音を確認、すぐに振り向くと窓から30センチくらいのところにバチバチガラスに突進して外に出ようとしている「ヤツ」を発見しました。
最悪なことに、そこには無邪気なつきの姿が。「あなただあれ?」と手を出しています。すぐに「アブナイ!あっちへ行って!!」と大声を出したのでつきは飛びのき、スズメバチとの距離は安心なものになったので、すばやく間に入り、攻撃を雑誌でよけながら何とか窓をあけ、追い出すことができ、一安心しました。
それから心を落ち着けて、30分くらいたったころ、つきが片手を執拗になめているのに気づきました。見ると、片手が一回りほど大きくなっています。
「え?刺された?!」と思い、顔面蒼白に。とるものもとりあえず(実際あわてていて、Gパン靴下のいでたちで靴を履き忘れてつっかけ姿、しかも財布を持っていくのを忘れ、後日支払いに行ったほどです)大至急で病院に駆け込みました。
診断では蜂毒が体に入ったかはわからなかったのですが、一応抗生物質を注射してもらうと、腫れはすぐに引きました。ただお医者さんが言うには、本当にスズメバチに刺されたとしたら大変なことになっていただろうから、刺されたのではなく、飛びのいた際に捻挫っぽくなったのか、仮に刺されていたとしてもちょっとだけ刺されたとか、(外皮でブロックされ血管までいかなかったとか)毒がかかったとか(スズメバチはミツバチと違い、何度も針をさせる他、威嚇のために毒液をピュッと針から出すこともできるのだそうです)、それくらいだったのではないかということでした。
その後緊張の観察期間が10日くらい続きましたが、本猫はケロリンパとして、今に至ります。大事に至らなくて本当によかったです。でも人間と同じで、蜂に指された場合、1回目は大丈夫でも2回目に刺された場合はショックを起こす確立が高いそうなので、今後絶対にどんな蜂も家には入れないよう注意しています。
余談ですが、この蜂大騒ぎ事件ではつきが病院に行ったことでちょっとだけよかったこともありました。事件の数日前、実は母が我が家のお隣のおうちの屋根に巣があるのを発見していて、お隣に言いに行ったそうなのですが、お隣の方は自然派の方なので、「ほおって置けば秋にはいなくなりますよ。大丈夫心配しないで。」と言われてしまったそうなのです。そのお宅の北側に巣はあったので、ご本人はあまり影響がなかったようなのですが、南側の庭に巣の出入り口があった我が家は正直ちょっと難儀していました。そこでつきの事件がおき、あわてて出かける際、ちょうどお隣の方が庭に出ていて、私たちのあわてぶりを見ていたようで、それで事情を察知したらしいのです。特にこちらからは何も言わなかったのですが、すぐに行政を呼んで下さって、撤去をしてくださいました。慎重に対応してくださり、巣を撤去し、薬をまいてくださったので、その後近所にスズメバチは来ていません。
それにしても、ひょんなことで10日もエリザベスカラーで「土星」になったつきが、一番わりをくった事件でした。大事にならなかったので今では笑い話にできますが、本格的に刺されなくて本当に良かったと思い、この時期は兜の緒を締める気持ちになります。
今日は雨ふり。ユキもつきもぜんぜん動かずずーっと同じ場所で寝ています。
さて、ユキは快適な場所を見つけるのがとても上手です。
あちこちにある猫用や人間用のクッションや座布団で、洗いたてのカバーがかかっている所をちゃんと知っています。
ユキはとても毛が抜ける体質なのですが、自分の毛で汚れたところではあまり寝ません。人間の場所も含め、きれいな場所を、毎日ちゃんと探して陣取っています。
カバーの質感も大事で、木綿やパイル地がお好みのよう。冬もフリースではなくて毛布が好きみたいです。あと起毛している生地。
今は夏場なので、サラっとした木綿や麻っぽい素材がお好みです。
どこでもいいつきとは違って、何かこだわりがあるみたいです。
今日は洗濯したてのクッション(人間用のおさがり)で、とぐろを巻いています(^^)
この時期は洗濯物が乾かなくて困りますが、ファブリック類を使って工夫してあげたいなと思う毎日です。
つめとぎ
にゃんこの楽しみの一つ、そして時に飼い主にとっては悩みのひとつ・・・?!のつめとぎ。
日ごろ2匹を観察していて、こうしたところにも性格の違いが出て面白いです。
まず好み。ユキはカーペットやダンボールタイプで、床置きが好きです。つきはダンボールか麻縄タイプで、壁掛けが好きです。床置きタイプでは「ここでして」と口でいえばしてくれますが、嬉しくなったり、寝起きだったりした時自分からやるときは床置きではやりません。
次に、研ぎ方。ユキはすり足のような感じで、肉球ごと爪とぎにスリスリする感じでそっと研ぎますが、つきは爪とぎをつかんでは引っ張る!という感じでものすごい音をたてて研ぎます。自然、ユキはあまり爪の鞘がはずれず、爪切りも1ヶ月に1回くらいで大丈夫ですが、つきは爪とぎの周りをはずれた鞘だらけにして、すぐ新しいとがった爪が出てくるので、こまめに切っています。
そして、研ぐときのお行儀(?)。大体2匹とも、嬉しくなったり、遊びモードになると「わーい、やるじょー」といった感じで嬉しそうに爪を研ぐのですが、特にしつけたわけでもないのに、ユキはどこに居ても、まずぱーっとお気に入りの爪とぎまで行って、そこで一人真剣な顔でバリッバリッとやったあと、元の位置に戻ってきて、「おかあちゃーん、あまあまぁ~」「あそぼー!」などの動作に入ります。「ちょっとまってね、嬉しくなったから爪といでくる!」といったかんじで、私も戻ってくるまで同じ体制で待っていてあげます。なんだか面白いです。それに対して困っているのはつきの方。嬉しくなると、とりあえずその辺でカリカリとぎだします。近くに爪とぎがあればそこでしますが、壁、ドア、何でもアリです。絶対とげないようなツルツルのものでも、とごうとします。おかげで新しかった我家は・・・(泣)悲しい状況にあります。よく本に「爪とぎのしつけは、してもらいたくないところにはツルツルのものをはってとげないようにしてしまいましょう」とありますので、アクリルのシートを買って壁紙に貼ってみましたが、それの上から平気でバリバリやって、とうとうそのシートをビリビリにはがして破いてしまって、かえって美観を損ねる状態になってしまったので、やめました。たまたま、クローゼットや部屋の扉はスチール製だったので、激しくといでも傷がつかないのでよかったです。壁紙も、目が細かく、白一色のものだったので、ちょっとはじっこがはげて中の石膏ボードが見えていても、模様とあまり差が無いので分かりにくいから、これもよかったです。
と、毎日自分を励ましています(><)
そんなこまったクセもありますが、その何百倍も幸せをくれて、癒してくれるので、いつも「うーん、かわいいから許す!」となってしまうおかあちゃんなのでした。