新たな壁
獣医さんのご尽力で、なんとか心臓は安定を保てるようになりました。顔や四肢などに細かくわずかな麻痺が残っていますが、ジャンプなど猫らしいことはできないものの部屋の中をニャルソックしたり、お気に入りの場所でうたたねしたりできています。
ですが・・・
退院以来、ずっと何かにおびえるような、過敏な状態になって誰もいないところを威嚇したり、怖がって失禁するような場面があって、入院が長かったからと、脳にダメージを負ったが故の認知機能の低下なのかと、刺激を与えないように慎重に過ごしていました。
はなちゃんは自分で頑張って考えて、ひとつひとつ恐怖を克服し、トイレの仕方とか、お座りの仕方とか、ひとつずつ思い出して、大分普通になってきたね、と私としても一息ついたところでした。
恐怖発作も、3日に1回くらい後ろを向いてうーというくらいに収まっていたのですが、先週急に顔をゆがめてたり、恐怖発作がぶり返して頻度が増え、とうとうてんかん発作が起きてしまいました。
休診日だったのでいつもの先生とは別の病院にかかったのですが、様子を見た先生は中枢神経系の症状に見える、とのこと。
年齢を考えて、脳の器質障害(腫瘍、炎症、拘束、出血)の可能性が高いと診断されました。
もともと心臓由来の脳血栓の疑いで療養中で、麻痺は残ったものの少しずつリハビリだねと思っていたのですが、年齢的に腫瘍の可能性が高いと。
そうすると脳の方も進行を懸念しなければなりません。
又、てんかん発作が3時間あけずに2回起きたことで、群発発作となり、かなり状態は悪いということでした。
突発性であれば、数か月に1回数十秒あるかどうか、ということらしいですが、短い時間に2回来るのは疾患が脳にある可能性が高く薬で押さえるべき状態とのこと。
抗てんかん薬の強めのもので、1週間発作を起こさないのを目標に注意しています。
それをのりこえたら、年内がんばる、バレンタインまでがんばる、春までがんばる、と短いスパンで考えなければならないそうです。
ですが、薬の効果は高く、後ろを気にするそぶりは一発で全くなくなりました。
薬の効きすぎなのかてんかん発作の後遺症なのか分りませんが、発作後2日は瞬膜全開でだるそうにぼーっとして、足もふらついていました。
今はそれは大分おさまっています。
今使っている薬はとても効果はあるけれど副作用が心配なので、様子をみてもう少し軽い薬に以降しようと、今は次の診察に向けて少しだけ減薬中です。
一進一退を続けていますが、少し減薬してぼーっとだるい時間が無くなったのか、今日は具合がよかったです。10日ぶりくらいにゴロゴロいってくれ、微かに鳴き声も。
一度過敏な症状を見せ息が早くなったことがありましたが、すぐ普通に戻って眠ってくれたので、このまま少しずつ薬を少なくしていければと願っています。
色んなことが起きて私もパニックですが、一番たいへんなのははなちゃん、でもすごくがんばってくれています。何もできませんが、傍に寄り添って少しでも安心して過ごしてもらいたいです。