「プリメインアンプとセパレートアンプ vol.20」の続きです。
簡単なマルチアンプの実践編6です。
次にマルチアンプの前段階としてバイアンプを試してみます。
バイアンプとマルチアンプの違いをオサライしておきましょう。
（１）一般的な接続
上図の一番上が一般的な接続です。
２WAYのスピーカーを再生するためには
低域と高域を分ける必要があります。
分けるための回路をネットワークと呼び
一般的な接続ではスピーカーのエンクロージャー内にあります。
（２）バイアンプ
今回試してみるのはバイアンプです。
真ん中の図になります。
低域と高域を分けるネットワークは一般的な接続と同様にエンクロージャー内にありますが
スピーカーの入力端子が2組あり高域と低域を別々のパワーアンプで駆動できるようになっています。
（３）マルチアンプ
最終目標はマルチアンプです。
一番下の図になります。
スピーカーユニットとパワーアンプが直結され
ネットワークは使用しません。
その代わりに、プリアンプとパワーアンプの間に
チャンネルデバイダーという高域と低域を分けるコンポーネントが使われています。
マルチアンプの最大のメリットは
スピーカーとパワーアンプが直結されることです。
スピーカーケーブルで音が変わると騒ぐ方がありますが
スピーカーとパワーアンプに間に入っているネットワークは
スピーカーケーブルの何百倍もロスが発生します。
つまりスピーカーケーブルを変えた時の何百倍のクオリティアップが見込まれます。
また、ネットワークを使用したスピーカーは
クロスオーバー周波数やバランス調整をするのがタイヘンですが、
チャンネルデバイダーはツマミを回すだけでこれらを微調整できますので
スピーカーユニットにぴったりの状態を簡単に見つけることができるのです。
次回に続きます。
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