『半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.2』の続きです。
今回のテーマは真空管アンプと半導体アンプの素子以外の違いを考察し、
「真空管アンプの音がする半導体アンプ」が実現しないかを考えてみたいとおもいます。
前回の半導体のバッファ回路に続いて
次に真空管アンプでバッファ回路として使用されるものですが、
カソードフォロワー回路と呼ばれています。
回路図です。

一般的な真空管増幅回路ではカソードを接地し、プレートから出力をとるのですが、
カソードフォロワー回路ではプレートを交流的に接地し、カソードから出力をとります。
この回路では増幅率は1ですが、出力インピーダンスが低くとれますので
バッファ回路には最適です。
使用されている部品の役割を説明します。
4.7マイクロファラッドの入力コンデンサーは
入力から直流が流入するのを防ぐと同時に
真空管のグリッド-カソード間の抵抗Rgを通して
グリッドにかかっている直流電位(グリッドバイアス)を保つためのコンデンサーです。
カーソードとグランドの間の抵抗はプレート電流を決定する抵抗で
出力インピーダンスの値にも大きく影響します。
10マイクロファラッドのコンデンサーは出力の直流カット用です。
増幅素子は真空管1ユニットだけで、他のパーツも4ケしか使用していません。
前回のオペアンプの中身の回路と比較していただくと
真空管の回路はとてもシンプルです。
次にこの回路を半導体に置き換えてみましょう・・・次回に続きます。
≪お知らせ1≫

セット販売のページを開設しました。
お値打ちなセットを販売しています。ぜひご覧ください。
≪お知らせ2≫
7月のイベントは『真空管アンプで試聴会』です。

日時:7月20日(土)13:00~15:00
場所:岐阜県大垣市上石津町一之瀬1996 ムジカ試聴室(ログハウス)
試聴とスピーカーの技術解説、真空管アンプ回路解説を行います。
事前申し込みはありません。入場無料です。
≪お知らせ3≫
当社試聴室(ログハウス)のオーディオ試聴とログハウス見学の混雑状況です。
7月
16日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ◎
17日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ×
◎すいています。ご連絡なしで試聴・見学OKです。
〇ご連絡なしで試聴・見学OKですが、念のためお出かけになる前にお電話でご連絡下さい。
×お電話(0584-51-6232)・お問い合わせフォームでお問い合わせください。
当社は土・日・祝日は休業ですが、試聴をご希望の方はお問い合わせフォームでご相談ください。