ロスがないスピーカーケーブルの太さは？ vol.7

『ロスがないスピーカーケーブルの太さは？　vol.6』の続きです。

スピーカーケーブルは左右の長さが異なると

どのくらい音量に差がでるのかを考えてみました。

右側6m、左側3mで2スケアの太さのケーブルではその差は1.4%でした。

少ないと言えば少ないのですが

スピーカーケーブルを太くするとどう変わるのでしょうか？

右側6m、左側3mで10スケアの太さのケーブルで計算してみます。

6ｍのケーブルはプラスマイナスの往復によって12ｍ。

10スケアのケーブルの抵抗値は１ｍあたり0.00183オームですので

12ｍで0.022オーム。

スピーカーのインピーダンスを８オームとすると

8/(8+0.022)=0.997となります。

電力に換算すると2乗になりますので0.994

エネルギーは0.6％低下することになります。

次に左側の3mのケーブルを計算してみます。

3ｍのケーブルはプラスマイナスの往復によって6ｍ。

10スケアのケーブルの抵抗値は１ｍあたり0.00183オームですので

6ｍで0.011オーム。

スピーカーのインピーダンスを８オームとすると

8/(8+0.011)=0.999となります。

電力に換算すると2乗になりますので0.998

エネルギーは0.2％低下することになります。

その差は0.4%。

2スケアでは1.4%だった差は0.4%迄縮小しました。

左右で長さの異なるケーブルを使用する場合はできるだけ太いものを使用する必要があります。

しかし、左右の長さが異なる理由がコストであるならば

太いケーブルを使うというのは矛盾してしまいます。

やはりスピーカーケーブルは左右の長さを揃えた方が良さそうです。

次回に続きます。

2012年8月15日に開設したブログの総アクセス数が150万を超えました。

ブログを読んでくださる皆様ありがとうございますます。

これからもオーディオ雑誌とは違った観点でオーディオについて考えていきたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します！



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