いまだからマルチアンプ！ vol.2

『いまだからマルチアンプ！　vol.1』の続きです。

以前記事にしました簡易的なチャンデバは-6dB/octでした。

チャンデバを作ろう！

今回は-12dB/octのものを考えてみましょう。

ところで、『-12dB/oct』ってどういうことでしょう？

dBは『デシベル』と読み、対数を用いた増幅率や減衰率をあらわす単位です。

6dBは2倍、-6dBは0.5倍を表します。

12dBは4倍、-12dBは0.25倍になります。

octは『オクターブ』で、5線譜では『ド』に対して１つ上の『ド』。

周波数では1KHzに対して2KHzのように倍の周波数になります。

『-12dB/oct』とは

例えば1KHzに対して倍の2KHzの音楽信号が0.25倍になっているということです。

『-6dB/oct』では周波数が2倍になると0.5倍になることを表します。

『-12dB/oct』と『-6dB/oct』の2WAYチャンデバを比較した場合、

『-12dB/oct』の方が高域と低域を『すぱっ』と分けることができるということになります。


『-6dB/oct』の2WAYチャンデバ


『-12dB/oct』の2WAYチャンデバ

それぞれ良い場合と悪い場合がありますが、

使いやすさでは『-12dB/oct』がベストです。

30年程前のマルチ全盛のころは-18dB/octや-24dB/octのものまでありましたが

使い勝手は今ひとつでした。

という訳で『-12dB/oct』の2WAYチャンデバを設計してみましょう。

次回に続きます。

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