ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

サケとサケ加工品

2011-09-01 00:00:00 | ムルマンスク産 自然の幸
日本人に馴染み深い秋の味覚、サケ。
網焼きにして朝食時に食べたり、寿司にして食べたり、小麦粉つけてムニエルにしたり、酒粕を入れた鍋で野菜と一緒に煮込んだり・・・。
サケはたんぱく質の他にビタミンやミネラルが豊富で、美肌にもいいとか。
サケは本当に美味しいですよね。

サケについて厳密に言うと、ロシアのマーケットの鮮魚売場では、4種類のサケ(類)と出会います(写真)。
一般にサケと呼ばれるものはケター(кета)
他にも、タイセイヨウサケ(сёмга;ショームガと読む)カラフトサケ(горбуша;ゴルブーシャと読む)マス(форель;フォレーリと読む)があります。
ロシアの寿司屋のメニューで見るлосось(ロソーシと読む)は、これらサケ(類)の総称だそうです。


ここムルマンスクでもサケはあります。以上の4種類のサケたちと勿論出会います。特にタイセイヨウサケやフォレーリとよく会います。尾頭付きだったり、輪切りされてあったり。輪切りは1切れ60ルーブルくらいです。日本円にすると、180円くらい。

また、サケ釣りも好評。夏から秋にかけて、コラ半島(ムルマンスク州)の中央を横断するパノイ川には毎年サケが遡上するため、釣り愛好家達がツアーを組んでやって来て、大物との格闘を楽しみにしています。乱獲がちょっと心配ですが・・・。

ロシアでは塩生鮭が豊富に販売されていますので、旬のサケと出会えなくてもいつでも食べられます。
塊で販売されているのもあれば、スライスされてたりもします(写真)。
このスライスした塩生鮭とバター少々&ディルを添えてオープンサンドに、またそのまま前菜として食べるのが、ロシア流。
日本のように火を通して食べることは、ウハー(魚スープ)を除き稀みたいです。

さてこの塩生鮭、スーパーでは2種類の加工方法で販売されています。
слабосольная(スラバソーリナヤ、訳:微塩鮭) と малосольная(マラソーリナヤ、訳:小塩鮭)
日本の感覚で考えると、「ああ、甘塩鮭と辛塩鮭なんだな~。」ですよね?
そして今晩久々に和食を作って、鮭を焼いて白いご飯と共に食べるんだ~ウフ♪ だなんて想像して、スラバかマラどちらか買っていきますよね・・・・?
でも・・・・・・・・ストップ!
このスラバとマラ、実は大変な曲者なんです。

それはなぜか。

ご購入前に、賞味期限(срок годности)をご覧下さい。

 スラバソーリナヤ・・・加工日から2ヶ月
 マラソーリナヤ・・・加工日から3ヶ月

冷蔵保存でそれだけ保存できるということは・・・どれだけ多くの塩が含浸されていることか!
日本の甘塩辛塩でさえも賞味期限は、加工日から数日間ぐらい(解凍後)で・・・しょうか。
微塩鮭と小塩鮭なんて直訳しましたが、とんでもない!!!
更に火を通すことで、塩感知MAX!! 余計辛く感じてしまいますヨ!!!!

甘塩 < 辛塩 <<<< слабосольная < малосольная

和食の焼鮭や寿司ネタにしたい場合は、水の中に15~20分くらい浸し塩抜きしてからご使用くださいね・・・。

焼スラバ鮭で大変痛い目にあった経験を持つ筆者より

ブログランキング【くつろぐ】
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 旅行ブログへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。