ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

イエス・キリスト復活祭 Иисус Христос Воскресе!

2023-04-16 17:36:33 | 様々な話題
皆様お久しぶりです。

さて4月16日は、ロシア正教におけるイエス・キリスト復活祭です。
イースター、といえば分かるでしょう。
この祭りは正教会の暦により定められているため、毎年開催日が違います。

この日何をするかというと、ざっと粗く説明すれば、
クリーチと呼ばれるデコレーションケーキをパン生地で作る。
ゆで卵を作り、カラフルに着色したり装飾を施したりする。
カッテージチーズとドライフルーツでパスハと呼ばれるチーズケーキを作る。
赤ワインを用意し乾杯する。
クリーチとパスハを切り分けて食べる。
ゆで卵を持ち「Иисус Христос Воскресе!(イスス・フリストス・ヴァスクレーセ:イエス・キリスト復活)」と言いながら、互いの卵をぶつけあって(どっちの卵にヒビが入るか競いながら?)から殻を剥いて食べる。塩でもマヨネーズでもよろし。
中庭ではチューチェロと呼ばれる案山子を用意し、「聖ヨハネ万歳!」と言いながら燃やす。

我が家では以前はパスハも作ってましたが、近年多忙のため、
クリーチは専ら購入。そしてゆで卵を作るだけになりました。
ええ、いいんです。ウチ敬虔なロシア正教信者ではないし、
イベントと文化を楽しむだけなんで。

長い冬からの疲労に加え学校行事と日本文化行事準備などで多忙で、
すっかりグダグダなんですが
何とかゆで卵だけは・・・。
卵は殻が強い褐色のものと、いつもの白色のものを購入します。

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褐色の卵を茹でる
①予め鍋に玉ねぎの外皮、酢大さじ1~2杯、水を入れ沸騰させる。そうすることで玉ねぎの外皮から濃褐色の色素が抽出される。
②その中に卵を置き普通に茹でた後、着色を安定させるために火から外し、そのまま放置。
③冷めたら取り出して水分を拭き取り、コットンに染ませた植物油を殻全体に丁寧に塗る(ツヤッツヤになります)。

この着色方法はバリエーションがあって、
細かく刻んだ外皮と卵を不要のストッキングの中に詰め、緑の着色料と一緒に煮る。→まるでエメラルド原石のような仕上がりに。


浸透しない小さな型(葉っぱなど)と卵を不要のストッキングの中に詰め、一緒に煮る。→小さな型の跡が付いた仕上がりに。



白色の卵を茹でる
①鍋の中に水と卵を入れ、普通に茹でる。
②コップに熱湯と食用色素と小さじ1の酢を入れ混ぜる。
③茹で上がった卵を②のコップに入れ数分放置する。(卵は一旦冷ましてから着色作業に入ってもOK)
④冷めたら取り出して水分を拭き取り、コットンに染ませた植物油を殻全体に丁寧に塗る(ツヤッツヤになります)。


色を染めるのがめんどくさい場合は、市販のデコレーションシートを使う方法があります。
ゆで卵に被せてお玉に載せ、熱湯に潜らせると・・・数秒でシートが変形し、卵にフィットします。


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さてその復活祭の材料を買いに奔走しましたが、問題が起こりました。
どこの店に行ってもそのデコレーションシートと着色剤が売ってないんです
正確に言うと、アニメの「スメシャリキ」のシートは余ってましたが、
私が欲しかった本来の「ホフロマ、グジェリ、フレスコ画のように美し~いプリント」が施されているシートは、
どこにもありませんでした。
こんな年は初めてです。いつもならシーズン後も大量に余るのに。
考えられる原因は、
①インク代の高騰
②モウトニカクホントニ ネ申 束頁 み な方々が乱世を案じ大人買い。
ムルマンスクだけ?皆さんはどう思いますか?


その代わり、
・小麦粉と卵と砂糖が安値で販売。
・市販クリーチが手頃な価格で山のように積まれている。

物価高で喘いでいる日本の方々にとっては、この光景は非常に恨めしいであろうと思います

こんなハプニングに見舞われたため、うちの中を掘って掘って探して探してようやくシートを見つけ、液体着色料はあったので、難を切り抜けました。それでできた卵達が、本記事TOPの写真です。


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1 コメント

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Unknown (glimi)
2023-04-16 20:56:30
 日本の物価高‼?

 まだそれほどでもないですよ。生活に響くほどではありません。

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