ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ソチ市(10) 友好の樹

2008-08-01 03:00:13 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 現地エスペラント会のベスパーロフ会長が勤めている友好の木博物館にお邪魔しました。友好の木はロシア語でДерево дружбы(ヂェーレヴァ・ドゥルージュブィ)。

 博物館はСанаторий Золотой колос(サナトーリ・ザラトイ・コーラス。訳せば「金色の穂 療養所」)の中にあります。

 療養所左脇に地球儀と友好を表現した象徴的なオブジェがあり、路面には道順が描かれているので、迷うことなく辿り着けます。

 中に入ると大植物園。バナナ、アジサイ、竹、ローレル・・・。南国の花々&果実が所狭しと育っていて、見ていると鮮やかでとても眩しい。敷地面積では後程紹介するデンドラーリに完敗しますが、植物の豊富さや鮮やかさでは案外引けを取らないのではないでしょうか。更に奥に進むと、友好の木と呼ばれる柑橘の樹木があります。・・・おっとっと、植物図鑑で「友好の木」を調べてもありませんからね。

 友好の木とは、品種改良を専門とした植物学者F・M・ザーリン氏が1934年に植えた木のことで、世界各国167もの国々の代表者が記念に、600を超える接木をこれに施して出来ました。木の傍には記念接木に参加した国々の国名が記された碑があります。木の梢(こずえ)にはマンダリン、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、キンカンなどといった種様々な果実が実っていました。

 庭園の中の室内展示場には、接木に参加した世界各国の代表者が贈った手土産が展示されています。当然日本もありました。こけしや三味線などが展示されていました。

 地下にはソチ市近辺環境を調べた調査資料、世界各国の子供達から贈られた手作りの品々。日本の秋田県にある小学校から贈られた千羽鶴もありました。
 この地下の中心には小池もあり、ここでは黄金色の人面魚がスイスイ泳いでいました。

 庭園をぐるっと一回りして、庭園事務所でひと休み。会長が深鍋で愛犬の食事を炊き出していました。鶏肉ベースに挽き割りの穀物を入れて粥を作っていました。そして傍で青々と茂っているローレルの若葉をむしり取り、鍋に投入。天然生ハーブ入りの餌を食べるとは、なんともグルメな犬です。

写真(各コマ左から順に):
1)友好の木象徴的なオブジェ、道順表示、庭園の正門
2)バラ、姫リンゴ、アジサイ
3)?(白いデージーみたいな花)、?(マルメロ見たいな実)、日本ソテツ
4)竹林、竹の子、日本バナナの木
5)バナナの花、友好の木、友好の木のプレート
6)レモンの実、金柑の実、接木に参加人の名前(ベスパーロフ会長のもの)
7)接木に参加した国一覧表、友好の木の説明ボード、国連が関与した証のボード
8)日本の土産(こけしなど)2枚、明石元国連事務局長の写真
9)千羽鶴、「日本」と書かれた表紙・中は小学校生徒の直筆メッセージ、人面魚


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。