夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

Google Lensで農業を覗いてみた 第二話

2020-04-24 08:28:11 | 農業
寒い寒い三日間。強風にミゾレが混じり、心折れながらの農作業は辛かった。でも、それもあと少し。
天気予報を見ると、おおおおおおおおおおおおおお30日以降の天気予報は夏だな!?
作業も急がないと・・・・・。



では、一昨日の続き、つまり雑草の話です。(今日の画像は過去紹介した画像です。イメージで貼り付けました。

当然、安全な食べ物が良いに決まっていますよね。
野菜を選ぶにあたって有機栽培だとか無農薬だとか選択肢は色々とありますが、作る方だって安全な農産物を作りたいと思っています。つまり農業者は全員、有機野菜を作りたいと思っているはずです。

≪いきなりですが、ちょっと中断して有機栽培と無農薬栽培、そして自然栽培について簡単に説明しますね≫
機栽培は化学的に合成された資材を一切使わない栽培方法。肥料は有機肥料、農薬不使用になります。
農薬栽培は肥料の使用制限はなく、農薬不使用です。
一方、然栽培の定義は曖昧です。一般的には無肥料、農薬不使用で栽培することでしょう。
有機・無農薬はJASが定めたもので、登録申請を経て、認可(認定)された農家のみ使える言葉(自然栽培は含まれていません)。
そして、それをアシストするように化学的に合成されていない自然由来の有機肥料や有機農薬が多く生まれ比較的簡単に有機栽培ができるようになりました。

簡単に有機栽培ができるようになったのですが、スーパーに並ぶ野菜のほとんどは慣行栽培。――――「いったい何故でしょう?」



農家の仕事で一番つらい作業と言えば除草作業。つまり草取りです。
家庭菜園をされたことのある方ならご理解いただけると思いますが、草取りはホント大変。雑草は本当に元気ですからね。
当然、安全な有機栽培を目指していても雑草を放任していては良い作物は作れない。だから、その対策として除草剤を使うのです。
草に「シュー」っと吹きかけるだけで枯れてくれるので、腰を曲げ、力任せに抜き取るのより何十倍も楽ちん。
でも除草剤を使うとどうなるか、、、、当然ですが有機栽培ではなくなりますわな。
別の理由もありますが、有機野菜がスーパーに出回らない理由のひとつは除草剤の使用です。
除草をこまめに人力でやって有機栽培にチャレンジするか?それとも除草剤を使うか?そこが大きな分かれ道になるような気がします。
ちなみに、僕が見た自然農法と呼ばれる農家の畑は放任栽培で雑草と混植されているケースがほとんどでした。
雑草は農業者にとってとても厄介者で放置していては美味しい野菜はできないのです(美味しさの定義も難しいのですが、、、、)。



では、その除草剤。現在発売されているものには色んなものがあり、成分により特徴があり様々です(この説明は難しいので省略します)。
一番一般的な除草剤といえばラウンドアップを筆頭にした、値段もお手頃なグリサホート系の除草剤。
我が農園も、ビニールハウスや倉庫の周りなどに利用しています(なるべく使わないようにしていますが、、、、)。でも、何故かこの除草剤を散布したところにはヤノウエノアカゴケ(一番下の画像)が発生するのです。
グリサホート系の除草剤を栄養としているような気がするくらい元気に育ちます。そして、ヒメオドリコソウ(下の画像)は弱りますが枯れないのです。

反応は違いますがどちらもグリサホートに対しての免疫があるようです。


こちらは昨日紹介した画像です

免疫と言えば、またこの話題ですが、新型コロナウイルス。
『集団免疫』という言葉が時々聞かれるようになってきました。ご存知でしょうか・・・?
PCR検査が進まなかった理由を、新型コロナウイルスにかかっても軽症者が多いという報告に基づき、国民全員に軽く新型ウイルスにかかって貰おうという作戦があったと言う人がいます。
集団免疫を持って、新型コロナウイルス(COVID-19)に戦いを望んだ。つまり、みんながヒメオドリコソウになっちゃえば新型コロナウイルス(COVID-19)を散布されても弱るだけで大丈夫、という理論ですな。
そんな予測を立てたのようですが、相手は想像よりも強く、重症患者が増えたことはご存知の通り。集団免疫大作戦は失敗と言うことに運びとなるのでした。
医療現場でも農業の分野でも免疫ってなかなかコントロールするのが難しいのです。


こちらも昨日紹介した画像

話を畑に戻しますよ。
グリサホート系の除草剤を使い続けると、多分、タンポポも効かなくなるような気がします。実感としてですが、200倍の薬液で枯れていたタンポポが、最近は効果が薄く150倍にして使っています。
現実に、多くの農薬に使用制限があるのは免疫ができるからと考えて間違いなさそうです。もちろん害虫に対しての農薬もそうです。
免疫学者でもないのでこれ以上は追及しませんが、同じ薬ばかり使っていると効果が薄れるのは作物や虫やもちろん人間も一緒で、薬の使い方をしっかりと学ばないと無駄な時間とお金を使うことになるのは理解できたでしょうか・・・?
免疫を持っているかどうかを調べるのが抗体検査。新型コロナウイルス(COVID-19)の医療現場でも使われているそうですが、畑では抗体検査はできないので、僕はスポット散布や害虫は捕獲後、農薬テストをするようにしています。なるべく効果的に使うためです。
色々と話がややこしい事になりっていますが、つまり、どの農家も有機栽培が理想ですが除草作業は大変。だから除草剤を使う方が多く、農家はみんな雑草が嫌いってことでしょうか・・・?

大嫌いな雑草の名前。これを知りたくて【 Google Lens 】(この説明は一昨日の記事をご覧ください)を覗いてみました。その雑草の名前を発見しただけで話って広がるものですね。今回は雑草からの流れで除草剤の取り扱いについて書かせてもらったので、後日、肥料や病害虫に対する農薬の取り扱いについても書いてみたいと思っています。

志村けんに続き、岡江久美子の死。―――――「心からお悔やみ申し上げます」
集団免疫大作戦の真相は語られることはないと思いますが、本当に憎っくいCOVID-19です。
これ以上犠牲者が出ない為にも、一日でも早いワクチン(これも免疫作用)の開発を期待します。もっと「頑張れ」とは言えませんが、研究者の皆様、「期待しています」。

今日は晴れるみたいですね。素敵な一日をお過ごしください。









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