20日(日)は、朝方気温もそこそこであり、好天でしたが、昼過ぎから曇ってきて雨の降りそうな感じになり、寒さも感じました。気の早い人は、すぐ雨具を持ち出していました。
近所を通って市立図書館へ行く用事がありました。住宅地で立派な鯉のぼりを上げているお宅がありました。本格的な鯉のぼりにしてあり、回転球をトップに矢車、吹流し、雄鯉、雌鯉、子ども鯉が揃っていました。高価だったでしょう。こういう行事に多額の資金をかけられるお宅は幸せというか、無駄なというか、難しいです。2週間後には端午の節句(男の子の節句)ですね。昔からの封建主義とか代々の後継ぎだのという、難しいことを言わねば、これも子ども(特に男の子)に対する親の慶びでしょうか。素直にとれば、元気で大きくなってほしいという親の本音でしょうか。親の気持ちは一緒でも、マンションのベランダなどには、小ぶりの鯉のぼりもありました。これはこれでお気持はよく分かります。ただ残念ながら古い団地の窓には、高齢者ばかりでもあるのか、鯉のぼりは全然見当たりませんでした。
注:鯉のぼりは、古く中国から渡来し、公家や武士の階層で普及し、江戸時代には町人階層から生まれた節句飾りだそうです。鯉は清流はもちろん、池や沼でも生息することができる、非常に生命力の強い魚です。その鯉が急流をさかのぼり、竜門という滝を登ると竜になって天に登るという中国の伝説にちなんで(登竜門という言葉の由来)、子どもがどんな環境にも耐え、立派な人になるようにとの立身出世を願う飾りといわれます。プロ野球の広島カープはなぜカープ(鯉)かというと、広島市を流れる太田川は鯉の産地、しかも原爆で焼け落ちた広島城は“鯉城”とも呼ばれていたため。私はここのフアンではないが、一応、広島県出身ですよ。
鯉のぼりなし
ドイツにも魚の鯉のファンは多いです。日本の鯉養殖の技術を学び、自家に池を作り飼っている本格派も沢山いるとか。「コイ」という語もスシやツナミと同じように、辞書の中に入れられているのでは?
しかし鯉のぼりはポピュラーにはなっておらず、こちらで見かけたことはありません。