ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

44巻-425話 死闘の橋 (ためらいの橋の戦い-8)

2016年09月05日 | エニエス・ロビー編




一味は、脱出戦をいつでも出航できるようにして、ルフィの帰還を待った。
とはいえ、麦わらの一味の頭数と、世界政府の大型軍艦の数が同じくらいである。
もしも無事出航できたとしても、ここを抜けるのは至難の業であることは誰の目にも明らかで、サンジはこの状況に一人考えるところがあるようだった。




軍艦は、まずは「エニエス・ロビー」全島を焼き尽くすつもりのようで、島はそこが人が住む町であったことが信じられないほどに”火の海”と化していた。
燃え盛る島をじっと見つめるフランキーに、サンジが言い難そうに声をかけた。
「・・・・・・フランキー、お前の仲間達・・・・」


その頃、「エニエス・ロビー」正門では、やたらに長い帽子を被った中将が、軍艦3隻を廻りこませて、島にいた海兵や役人達を海列車と軍艦に収容した後、海沿いまで逃げてきていた海賊の仲間を発見し、砲撃を浴びせた。








”一味”のいる「ためらいの橋」まで、海軍同士の連絡音声が聞こえてくる。
「正門前より報告。エニエス・ロビーの巨人を含む海賊達約50名を一斉放火により完全抹消完了、全員死亡。現状「エニエス・ロビー」における生存者ゼロ。残す攻撃対象は『ためらいの橋』を残すのみです」




この放送に、フランキーは愕然とした。
確かに、目の前の”火の海”の島で生き残る方法があるとは思えない。
幼かったニコ・ロビンが見た残酷な情景の再現を、フランキーを初めとする「生き残った者達」は見たのである。
ロビンが畏れた”全て”を焼き尽くす『バスターコール』の恐ろしさを、思い知らされた。

フランキーを慕ってここまで来たフランキー一家の全員が・・・
ガレーラの船大工達が・・・
エルバフの誇りをその胸に宿したオイモと、カーシーが・・・
もう二度と大切な人を失うまいと、必死に戦ったヨコヅナが・・・
大好きなみんなの為に、どんなに傷つこうとも前へ進んだソドムとゴモラが・・・
みんなが「麦わら達を前へ!!」と後押ししてくれた大切な者達が業火に焼かれていく。
この炎の中で、人が死んでいるかどうかすらわからない。




轟々とした火に照らされたナミがつぶやいた。
「・・・・こんな簡単な人って死んでいいの?」

その問いにロビンが答えた。
「地図の上から人は見えない。彼らはただ、感情もなく世界地図から小さな島を1つ消すだけよ。それが『バスターコール』!」




その時フランキーが叫んだ。
「急げ麦わらぁーーー!!!!!仲間がここで待ってる!!てめェ死んだら承知しねェぞォ!!!」
せめて仲間の死を意味あるものに、無駄死にではなく、思いを遂げさせてやりたかったのだろう。




1人の仲間を助けたくて飛び込んだ戦いで、フランキーの大切な50人の仲間が死んだ。
その事実に”麦わらの一味”は言葉が出なかった。



「ためらいの橋」の支柱では、ルフィとロブ・ルッチの死闘が続いていた。
ルフィは「これが最後だ」と再び【ギア2】で、【JETピストル】と【JET銃弾(ブレッド)】、【ツインJETピストル】を決めたが、ルッチは倒れない。
逆に六式を極限まで極めた者の”最強体技”である【六式奥義・六王銃(ロクオウガン)】をルフィにぶち込んできた。
まともにくらったルフィは吹っ飛び、空島の『衝撃貝(インパクトダイアル)』の何倍もの強烈な衝撃に血を吐いた。ゴムでなければ、内臓破裂は免れなかった。




立ち上がることが出来ないでいるルフィに、さらに【嵐脚・凱鳥(ガイチョウ)】が炸裂し、その衝撃で支柱の一部が崩壊した。


支柱の崩壊によって、ルフィの戦いが続いていること、ルフィが生きていることを知るだけで、ただ信じて待つしかない仲間達だった。
たまりかねたように、そげキングがつぶやいた。
「あいつ・・・死なねぇよな・・」
ゾロが即答した。 「バカか」








ルフィ技一覧
【ゴムゴムのJET銃(ピストル)】
【ゴムゴムのJET銃弾(ブレッド)】
【ゴムゴムのツインJET銃(ピストル)】・・・JET銃を両手で撃つ技


ロブ・ルッチ技一覧
【六式奥義・六王銃(ロクオウガン)】・・・敵の体に当てた両手の拳から繰り出す強烈な衝撃派で敵の内臓を破壊する最強体技。
【嵐脚・凱鳥】






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