
神・エネルは「方舟マクシム」からスカイピアの人々の様子を見ていた。
正しくは【心綱マントラ】と電気信号の波動を利用して感知していた。
「ヤハハハハ!せいぜい逃げ惑え、空の者達!!スカイピアの終焉だ、空に舞う天使達の宴!!
おい貴様、突如足場を失う人間達の形相を見たことがあるか?ヤハハハハハ!!!」
人間の大量殺戮を本気で計画し、死にゆく人々を見ることを楽しんでいる・・・ナミはこの男にゾッとして、逃げ出す方法を考えたが、空島そのものがなくなっては、逃げる場所がない・・・。
その時、不意にエネルの顔つきが変わった。今まで感知していない"何者かの声"が二つ聞こえたのだ。
エネルが船から下を覗くと、「サバイバルゲーム」では見なかった男が立っていた。
「エネーーール!!!おれの仲間に何している!!!!!」

エネルは見下した冷ややかな目で答えた。
「口を慎めよ・・・私は神だ」
だがルフィは「お前のどこが神なんだ!!!」と叫ぶと、船に飛び乗ってエネルに戦闘態勢を見せて挑んだ。
エネルは平然と「超人(パラミシア)系か…話にならん。オレの前では全てが無力!」と言うやいなや、いきなり【神の裁きエル・トール】をルフィに浴びせた。
至近距離での【神の裁きエル・トール】はその閃光も強烈で、当たりは目もくむら光に包まれた。
その光が鎮まったあとには・・・キョトンとした顔のルフィが立っていた。
エネルは、ルフィがうまくよけたと思い、次に6000万ボルトの【雷龍ジャムブウル】をお見舞いしたが、まともに当たったはずのルフィが、やはりはキョトンとした顔で立っている。


エネルは最終手段として、直接ルフィの体に手を当てて1億ボルトの【放電ヴァーリー】を放った。
だが、ルフィには効かない。
ゴム人間であるルフィに、電気攻撃は全くの無効だったのだ。
そればかりか、ルフィの攻撃はエネルに有効であった。

空で生まれ育ったエネルは、”ゴム”という素材を知らない。
電気を通さない天敵がこの世にあることを、知らなかったのだ。
この様子を見ていたナミは希望を感じた。「もしかしてルフィは、エネルにとって世界でたった一人の・・・”天敵”」

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