43巻-416話 ゾロvsカク

狼男ジャブラをサンジに任せたゾロは、キリン男カクとの戦いを再開した。
人間の姿でほぼ互角だったのが、相手は【悪魔の実】の能力を手に入れていた。

ゾロはその長い首を狙うが、カクは長い首や手足を自在に操るだけの筋力を有していた。
その筋力を駆使し、キリンの長いリーチを活かした【鼻銃】の威力は、人間の指を使った【指銃】とは比較にならない威力を発揮した。




ゾロは腕に巻いたバンダナを頭に巻き直した。戦いに勝ったとしても、ロビン救出に間に合わねばそれは敗けも同じなのだ！ただ勝つだけじゃない、ロビンに間に合う事が目的だ。
ゾロは【二刀流弐斬り（にぎり）・登楼】【応登楼】【閃】【砂紋】立て続けに出したが、悉くかわされた上に、そのでかい首で跳ね飛ばされる【鎌麒麟】をまともにくらって吹っ飛んだ。



さらにキリンはガチコーンガチコーンと形を変えて「四角」くまとまり、そのふざけた格好から繰り出す【嵐脚・麒麟時雨】は、無数の斬撃のつぶてがゾロに降り注いだ。
ゾロでもその量は受けきれるものではなく、その中を、巨大なキリン本体の【鼻銃】が飛んでくる。








ゾロは吹っ飛びながらも、立ち上がってくる。一瞬でも時間を無駄にできない。
まずは鉄塊を破ろうと【一刀流・居合・獅子歌歌】を出したが、その巨体を俊敏に動かしてよけられた。さすがに一筋縄ではいきそうもない。


ゾロは「フーッ！」と深く息を吐きだすと、両腕の筋肉をパワーアップさせて、渾身の【一剛力羅（イチゴリラ）・二剛力羅（ニゴリラ）・三刀流・二剛力斬】を撃ったが【鼻銃】で正面から受け止められた。
キリンの巨体は、その怪力の勢いでひっくり返ったが、ダメージは極めて少ない。




倒れたキリンにゾロが言う。
「高ェトコから物言いやがって・・・てめェ自分が倒れる姿すら想像もしてねェタイプだな…、頭が高ェ！！！」
その堂々した生意気な言いっぷりにカクは「貴様もじゃ！！！」と怒りを顕にした。









ゾロの技一覧
【弐刀流弐斬り・登楼（とうろう）】・・・下から上へと斬撃が駆け上がる技。
【〃・応登楼（おうとうろう）】・・・登楼で上がった後、上から下へ斬撃が駆け下りる
【〃・閃（ひらめき）】・・・横斬撃
【〃・砂紋（さもん）】・・・斜め斬撃
【一刀流・居合・獅子歌歌】
【三刀流・二剛力斬（ニゴリザケ）】・・・両腕の筋力をパワーアップさせて、斬撃を撃つ。



カク変身後の技一覧
【鼻銃（びがん）】・・キリンの長い首を利用した指銃の応用技
【鎌麒麟（かまきりん）】・・・長い首の回転を利用して敵を跳ね飛ばす
【鉄塊・無死角（むしかく）】・・・変形して四角くなって死角をなくす防御型
【嵐脚・麒麟時雨（きりんしぐれ）】・・キリンの四股を高速で動かす嵐脚の応用技
【嵐脚・龍断（ろうだん）】