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眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『おおかみこどもの雨と雪』

2013-06-12 17:45:15 | 映画・本

ちょっと長い「ひとこと感想」その15。

メモには、「本当は『メリダとおそろしの森』が気になって出かけたのに、ちょうど始まるところだったこちらを観てしまった。でも、これはこれで面白いアニメーションだったと思う。(最後まで、どーなるんだろうと思いながら観た映画は、もしかして久しぶり?かも。)終わったとき、なんだか異世界に行っていたような気がした」

「ただ、(私が思うだけかもしれないけれど)細部についてはツッコミどころも色々あった。リアルさを追究している姿勢がかえって、“リアルじゃなさ”を目立たせてしまうのは、『時をかける少女』や『サマー・ウォーズ』などと共通のモノを感じる」

ここで言う“リアルじゃなさ”(日本語としてはちょっとヘン?)を少し説明すると、たとえば、全く経験のない人が山間部で農業をするのは、もっともっと大変なんじゃないかと思う。マンガ的にデフォルメしてるんだとは思うんだけど、野菜や米も実際はもっと重いものだ。それにあの年齢の幼児を2人連れて、子どもの面倒をみてくれる人がいない状態で、一日中自分だけ畑にいるのは(子どもが危険で)ムリなんじゃないかなあ・・・とか。(言うコトが細かすぎるのは自分でも判っているけれど、なんとなく「田舎で暮らすこと」や畑仕事というものを、作り手が軽く考えているように見えて、私はやっぱり気になってしまう)

メモは続く。

「でも、ある種のファンタジーだと割り切ってしまえば、“おおかみこども”を他のものに変えても当て嵌まるような普遍性も感じた。口コミで多くの観客を呼んだというのも、当然だと思った」

アニメーションが好きなので、ついあれこれ気になる部分を批判してしまう。私は“子どもの成長”というテーマには興味があるけれど、そのための“教育”には興味が持てないので、余計に点が辛くなるのかもしれない。 

でも、たとえば姉弟が雪山を駆けるシーンの疾走感!は、今も記憶に残っている。アニメーションにしかできないことを見せてくれてる・・・とドキドキしながら、一緒に雪の上を走っている気がした。(雪国で育ったので、新雪の中をあのスピードで長時間は到底走れないのもわかっている。それでも、あれは心躍る!体験だったのだ)

 

 

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