長くなった「ひとこと感想」その14。
“みゆきさん”(とみんなが呼んでた)とはほぼ同世代で、学生時代に友人がLPを貸してくれて、その後は自分で買って聴いた。(一番苦しかった頃に支えになった音楽というと、私はこの人の「時代」が浮かぶ。)
別の友人に、「ライブがオモシロイから、いつか機会があったら行ってみて」と言われたけれど、なんとなく気が向かなくて、そのままになってしまった。でも、オールナイト・ニッポン(だったかな?)は、上手く電波が拾えないのを、ダマシダマシ何度か聞いた記憶がある。予想通り話の面白い、しかもリクエストはがきの読み方にデリケートな気遣いを感じさせる人だった。
あれから30年以上・・・スクリーンで見るみゆきさんは、かの“美空ひばり”さんと、何かの教祖サマを足して2で割った?みたいに、私の眼には映った。悪口でも落胆でもなく、むしろ予想通りこういう道をこの人は選んだんだ・・・としみじみ思った。
私は、この人の歌は基本的には“応援歌”だと最初から思っている。この人はそのまま、その道を歩き通そうとしているように、私には見える。
ただ・・・かつてライブを勧めてくれた友人も、観た後電話をくれて言ってたけれど、みゆきさんの白い肌に、口紅の「赤」が鮮やか過ぎる気がした。衣装その他もそうだけれど、なんとなく「生々しい」のだ。私が一瞬、眼を伏せたくなったほど。
歳月は人の外見を変えていく。それは大勢(の信者)を前に、舞台に立つ者にとっては、物理的にも精神的にも、対処のムズカシイ問題かもしれない。私などにはワカラナイ。
完璧を目指すであろうこの人が、こういう姿をスクリーン(という虚構)で人前に晒すことに同意したということは、こうして抵抗?しながら折り合いもつけて、「年を取っていく」つもりなのかな・・・なんて。懐かしい歌、その後の知らない歌・・・の数々。聴いていると、昔の“みゆきさん”、昔の自分、その後のみゆきさん、その後の自分・・・が浮かんでくるようで、そうかあ、私も信者のひとりだったんだ・・・と思った。
ムーマさん、『歌旅』をご覧になっていたのですね。私も観ればよかったです。私は『歌姫』の方を観たの。アンコールは「時代」でした。
自分の感想には、はじめ巫女と書いたのですが、その後イタコと書き直しました。でも、教祖サマがピッタリなのかも。
私は結局、パスしてしまいました。
『歌旅』が、ステージのライブ映像だけで出来ていて
「教祖」オーラにアテラレタ?というか
もう1本観る気にならなかったの(^^;
でも、「時代」は今聴いても励まされるモノがあります。
「歌姫」っていう歌も好きでした。
>はじめ巫女と書いたのですが、その後イタコと書き直しました。
「巫女」も「イタコ」もいいですね~(^^)
「巫女」はピュアーで、「イタコ」はスピリチュアル。
「教祖サマ」より好意的な言い方~♪って思いました。
というわけで、今お茶屋さんの感想読んできました。
(なぜか見落としてて、読むの初めてでした。)
私の観た『歌旅』も、なんだかツギハギ・・・って思った記憶があります。
音響もそこまでいいと思わなかった。
『歌姫』でもその辺りが改善されてなかったと聞いて
アカンなあ・・・って思っちゃった。
でも、今となるとライブ一般、私はなかなか行けそうにないので
映画館で観られたのは、個人的にはラッキーでした。
ちなみに、私は指で「即席耳栓」することが時々あります(^^;;
DVDとかブルーレイでも販売されてるみたいです。
筑紫哲也さんのインタビューご覧になったんですね。(いいなあ)
それにしても、イエローフロッグフィシュさんいつもながらに鋭いなあ(感嘆)。
>何か自分に足りないものがあって、苦しんでいるように映像はみえて
>応援歌でしょうが、自分への応援歌とわたしには思えます。
確かに、そうかもしれないなあ・・・って、私も思いました。
「応援歌」を歌う人は、(そもそも「私の声がきこえますか」から始まったように)「自分への応援歌」を歌い続けるのかも・・・って。
なんにせよ長い年月この人のことを、いつもどこかで気にかけていた気が私もしています。
と言っても、私は「聴く」ことも「歌う」ことも全然ないファンのひとりだったんですが(^^;