眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2020年に観た映画(劇場での日本映画編) そして・・・

2021-05-04 13:19:47 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

『こはく』(原案・監督:横尾初喜 脚本:守口悠介 2018)

1年以上経った今でも、あのラストの風景にあった光の美しさは思い出せる… というのが、自分でも意外。

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/54251533.html


『三島由紀夫vs東大全共闘  50年目の真実』(監督:豊島圭介 2020)

(ほんの少し記憶を掘り起こしたら、映画以外のことばかり出てきて、何かに八つ当たりしてるみたいな?感想になってしまった…(^^;)

https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/521e6d8bbb48c129481493e2b2d0a856


劇場版「 Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ. spring song』(監督:須藤友徳 原作:奈須きのこ 脚本・アニメーション:ufotable)

私にとってたとえば「エヴァンゲリオン」は、「元々苦手なのになぜか観るハメになる」作品。この「 Fate/stay night」関係もそれに近いのだけれど、どちらかというとこちらの方がまだ好きかも… な~んて思うのは、最初に読んだ「Fate/Zero」(著者:虚淵玄)の印象が圧倒的だったせいかと。「お蔭でとうとう、こんなトコまで来ちゃった…」 そんな感慨が、スクリーンを見ながら湧いてきた(ナンのこっちゃ) 
でも、日本のアニメーション(スタッフには外国の人も多々?)は、オドロオドロしさも気持ちの悪さ?も込みで、やっぱり凄いとは思う。(しかも、美しいものは本当に美しい)


『劇場版  ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』(原作:暁佳奈 監督:石田太一 脚本:吉田玲子 アニメ制作:京都アニメーション)

あのときの火事以来、京アニの作品が来たら絶対観にいこう(少しでも応援したい)と思っていた。
なので、予備知識も何もないまま観にいって、帰宅後「どうしてあれほど、ヒロインが彼を想い続けるのかワカラナイ。そこまで魅力的な男性に見えないよォ」とボヤくと、若い友人は原作小説を貸してくれて… 
原作では、ヒロインはまさに”戦乙女”そのもの。上官だった「彼」は、彼女のすべてだった… という気持ちも、私なりに分かる気がして納得。友人とあれこれ話したのを思い出す。
(もちろん映像はいかにも京アニらしい繊細な美しさ。「依頼された手紙は必ず相手に届ける」という設定や、少女たちの衣装のデザインもレトロ感に溢れて、久しぶりに少女マンガを読んでいるような気分になった)


『37セカンズ』(監督・脚本:HIKARI 2020)

「障碍者」というくくり方をされない人間像が、描かれる映画(これもその1本かと)が増えてほしい… と、こういう映画を観るといつも思う。(「差別」でなく「人生」が描かれるのが当たり前という時代が、いつか来てほしい…と)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/55087483.html


『野良犬』(監督:森崎東 1973)

同タイトルの黒澤明作品(1949)を以前観たことがあるけれど、そこでは犯人は「復員兵」だったと思う。こちらは私が学生の頃の作品で、当時の沖縄返還を背景に、当時の世相がよくわかる演出がされていて、リメイクされた理由が私にもわかる気がした。どちらも見応えのある映画だったと思う(次の「花と龍」と2本立てで、渡哲也の追悼上映会だった)


『花と龍   青雲篇  愛憎篇  怒濤篇』(監督:加藤泰 1973)

何度も映画化されている有名なタイトルだけれど、一度も見たことがなかったので「一度くらい…」という軽い気持ちで観にいった。渡哲也もあまり映画で観たことがなく、若い頃の姿を見ていると、「昭和って(スクリーンでは)こういう男性像が、颯爽としていて好まれた時代だったな…」というような気分になった。
懐かしい…というのでもなく、いいとか悪いとかも思わず、ただ男も女もどうふるまうか、どういう風に生きていくかが、わかっていた(たとえそうは出来ないとしても)時代に見えたのかもしれない。
(香山美子という女優さんの、あれほど生き生きした姿(役柄・演技)を見たのも初めて。とても可愛く、魅力的で、イメージが変わった(^^))


『鬼滅の刃 無限列車編』(原作:吾峠呼世晴 監督:外崎春雄 脚本・アニメーション制作:ufotable)

5月に入った今も、まだ1日1回上映されているという、超ロングラン!!(新型コロナ禍での映画館の救世主?とか) でも、自分も観にいって面白かった(興味深かった)と思っているのに、「どうしてそこまで…?」という気持ちが残るのも本当(^^;

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/55237534.html



(8本)




【2020年  3本だけ選ぶと…】

スクリーンで観られたのは22本だけ。「3本くらいは選んでみようかなあ…」とは思ったものの、「ベスト3」と呼ぶのもなんだか…(^^;

それでも、例によって「私にとって特別な意味があった」映画を選んでみました。(出来不出来は私にはヨクワカラナイので)  

『おじいちゃんの里帰り』
『存在のない子供たち』
『イーディ、83歳   はじめての山登り』
                    (順位なし)

他には… 『37セカンズ』『北の果ての小さな村で』『シェイクスピアの庭』

映像の美しさという点では
『ロング・ウェイ・ノース   地球のてっぺん』
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/ わたしの若草物語』も記憶に残る作品でした。

 

とりあえず、2020年に一区切りつけられた気分で、ほっとしています。

見にきて下さった皆さま、どうもありがとうございました(^^)




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2 コメント

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Unknown (お茶屋)
2021-05-04 14:58:20
『こはく』、意外にひかりが印象に残っているというのに同感です。よい映画だったのかも(笑)。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、素晴らしいタイトルだと思います。「劇場版」と付いていたのでアニメとわかりましたが、行こうかなと思いつつ結局見ずじまい。京アニの作品だったのですね。

>香山美子という女優さんの、あれほど生き生きした姿

そうでしたか。昔の映画で俳優の若い頃を見てビックリすることがありますよね。何年か前、あたご劇場で北大路欣也の美貌にクラクラしました。
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Unknown (ムーマ)
2021-05-04 16:32:42
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』…素敵なタイトルですよね。
これ、ヒロインの名前なんです。
相手役の男性は、ブーゲンビリア家の御曹司なの(^^)
(他にもお花の名前のキャラが、たくさん出てきた記憶あり)

>昔の映画で俳優の若い頃を見てビックリすることがありますよね。

そうなの! 私は、比較的最近『ディア・ハンター』観たもんで…
クリストファー・ウォーケンの美貌には、呆気にとられました(^^;

『こはく』については、今思うと『ここのみにて光り輝く』を
ちょっと連想させたのかも。
全然違う話で、「光」も全然違うのにね。
(もしかして。いい映画だったのかも(^^))
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