映画な人々

先日、恒例の「２０１０年高知オフシアター・ベストテン選考会」が開催された。その年の自主上映作品を１０本以上観た人なら誰でも参加できる・・・という応募要項を、５年前に偶然朝日新聞（後援）の紙面に発見！して以来、毎年楽しみにしている。

前の年に観た映画を、１年分まとめてざっと振り返る・・・という習慣がついたのも、初めてその選考会に（もちろん恐る恐る）参加したのが、そもそもの始まりだった。（ざっとでも思い出しておかないと、「ベストテン」に投票するのに自分が困るからだ。）

その後このブログにも、１本１本についてのひとこと感想をまとめて載せるようになったのだけれど、なにせナマケモノなので、なかなか選考会より前には書けない。今年も全然書かないまま、選考会当日は「冬眠中」のクマのようにノソノソと会場に出掛けた。

このところあまり外出していないので、なんだか街の風景が眩しく感じられる。車も電車も、何より人が、凄いスピードで動いているように見える。見てるだけでオナカが一杯、満足してそのまま帰ってしまいそうになる。

会場に着いてからも、人の話す言葉がなかなか理解できない。理解不能なのではもちろんなくて、ただ大脳皮質に届いてちゃんと認識されるまでに、人の数倍時間がかかる・・・という感じなのだ。

でも、久々に映画好きな方たちのさまざまなやりとりを聞いていると、本当に楽しくて、なんだか頭の中に映画の海が蘇ってくる気がする。

「冬眠中」のクマのアタマに「海」を蘇らせるくらい、「映画な人々」が集まっている場なのだ。

その海の風景が消えないうちに、そぉ～っと・・・


というわけで、やっと「２０１０年に観た映画（オフシアター外国映画編）」の下書きを書き始めた。このまま春が来るといいな～。