『女王陛下のお気に入り』(監督:ヨルゴス・ランティモス 2018 アイルランド=アメリカ=イギリス)
「アカデミー主演女優賞おめでとう!!」って、TVで受賞式見ながら私も言いたくなりました。(素晴らしいコメディエンヌ!(^^))
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/53054864.html
『家へ帰ろう』(監督・脚本:パブロ・ソラルス 2017 スペイン=アルゼンチン)
「二次大戦時の命の恩人(親友)にもう一度だけ会いたいと、88歳のユダヤ人男性がアルゼンチンからポーランドまで旅をする。その旅の途上、彼はさまざまな人に出会い…」 な~んて言葉から想像がつくような物語じゃなかった。正直私は目を白黒させながら?観ていたような記憶がある。(この男性の抱える事情・「過去」の重みは、私などには説明できない種類のものだった) だからこそ、さりげないラストがとてもとても嬉しかった。
それにしても… この意固地なほど頑固なオジイサンは、行く先々で女性にモテる人(^^;(ドイツ人の人類学者さんなんて、ほとんど神サマが遣わした天使に見えた) なのに「なんでそんなに?」と思わなかったのは、演じた男優さんの人間としての厚み・力量だったんだろな… スペイン人マダムと踊るシーンで、そんなことも思った。(「映画がお好きなら一度観てみて下さい」って言いたくなる1本)
『バンブルビー』(監督:トラヴィス・ナイト 2018 アメリカ)
大きくて、場所塞ぎで、不器用で、おまけに無口… っていうのに昔からヨワイ?自分。(ロボットだと尚更~(^^;)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/53244534.html
『アベンジャーズ/ エンドゲーム』(監督:アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ 2019 アメリカ)
先に観てきた若い友人は、「これまでで既に十分、登場人物は多いし、話は錯綜して広がってしまってるし… ってのを締めくくる ”最終話" にちゃんとなってたから、良かったんじゃないの(笑) 今回僕が驚いたのは、キャラを演じた俳優に対するリスペクト! エンディングであそこまでするんだってビックリした」
大したファンでもない私も、未見のものをせっせと家で観てから観にいって、友人の言った通り「普通に面白い」作品になっていると思った。(エンディングで一枚一枚、キャラが映し出される度になんだかシミジミ。ロバート・ダウニー・Jr もスカーレット・ヨハンソンも、ここまで来たんだな~なんて(^^))
『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』(監督:エルネスト・ダラナス・セラーノ 2017 スペイン=キューバ)
ストーリーをほとんど覚えてなかった。ネットで探して読み直して… 相当込み入った物語だったのを、やっと思い出したら、記憶の底から映像も蘇ってきて… (最近こういうパターンが多い)
冷戦終結前後のキューバ・ニューヨーク・そして「宇宙」! その間を無線が飛び交うという、信じられないような、 でもなんだか素朴な楽しさ~♪ 世界史はなんて複雑で、なのに細部はトンデモに満ちてるんだろ。(普通に観てると寓話っぽいファンタジーにしか見えないけれど、これは「実話に基づく」作品)
キューバ人セルジオの娘がものすごく可愛くて、歴史にホンロウされてきた母親はとってもたくましくて… 盗聴に執念かけてた男のラストにはア然~(^^;
『ジョーカー』(監督・共同脚本:トッド・フィリップス 2019 アメリカ)
ジョーカー役のホアキン・フェニックスが、ほんとにアカデミー主演男優賞に。(受賞式での「上手じゃない」スピーチも印象的で、「17才の兄が言った言葉」に在りし日のリバーを思い出して、しみじみ…)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/53963128.html
『二人の女王 メアリーとエリザベス』(監督:ジョージー・ルーク 2018 アメリカ=イギリス)
今風に脚色された二人の英国女王… というか、従来のイメージとは違っていて、しかも演じる女優さんたちについても、本人の元々のイメージとは逆?の起用をされているように(私は)感じた。
思いのまま行動し、颯爽と馬を駆るメアリー(シアーシャ・ローナン)と、痘痕が残った容貌に劣等感を持ち、自分に自信が持てないままのエリザベス(マーゴット・ロビー) 歴史上の人物についてのイメージって何なんだろう… と、観ながらぼんやり考えたのを思い出す。
『立ち上がる女』(監督:ベネディクト・エルリングソン 2018 アイスランド=フランス=ウクライナ)
寓話を感じさせる、ファンタジーのような映画を最近よく観るけれど、これもその1本。
原題が "WOMAN AT WAR" というだけあって、たった一人で果敢に戦う環境活動家の女性が主人公。彼女の戦いぶりは(私の目には)相当過激で、セミプロ合唱団の講師という表の顔からは想像もつかない。そんな狩りの女神アルテミスの如き彼女に、長年希望していた養子を迎える許可が下りたとき、「やっと母親になれるんだ」と思った彼女は、何を決断し、その結果何が起こったか・・・正直、私は終始あっけに取られて観ていた気がする(^^;
何事も「自分でやる」主人公にはオドロキと尊敬の念(割とマジ)が湧くけれど、音楽の使い方(これはすごーく効果的と思った)で、彼女の迷いやより複雑な心情が伝わってくると、同性としての親近感も感じた。
(北欧流のとぼけたユーモアと皮肉っぽさ?が混在していて、私としては好きな種類の映画だけれど、アイスランドって本当に女性が自立してる国なんだな~とも実感。単純に好きとは言えない気分…かも)
『天才作家の妻 40年目の真実』(監督:ビョルン・ルンゲ 2018 スェーデン=イギリス=アメリカ)
「天才作家」とその妻でなくても、夫と妻の間のコミュニケーションは難しいことがままある(と思う)。この映画ではそこに、2種類の「作家」の資質という問題が絡むので、困難さが増すのは当然だろうとも。
長年(妻の立場で)結婚生活を続けてきた人には、「あるよね、そういうの」というセリフ・場面が少なくないと思うけれど、それ以外の立場の人は観たらどう思うのかな~とか、ノーベル賞よりは小さめの(でも相応に有名な)文学賞に設定した方が、自分としては観ていて違和感が少なかったかも… とか、距離を持って観ていたのを思い出す。(でもグレン・クローズにはアカデミー賞取ってほしかったな~)
(9本中5本は「昭和の映画館」で観ました。上映して下さって、どうもありがとうございました(^^))
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